トヨタ新型「ヤリス」は黒豆だった? 後席空間を割り切ったトヨタの想いとは
「ヴィッツ」あらため新型「ヤリス」はどうしてこれまでのコンセプトを一新したのか、かつてトヨタのインド法人社長(当時)にインタビュー経験のある桃田健史氏がその理由を推理します。
小ささへこだわったヤリスは、成熟した先進国向けに開発
「これは、KUROMAMEです」
「ヴィッツ」改め、トヨタ「ヤリス」のデザイナーは開口一番、そういいました。外観イメージを黒豆にした、というのです。
その真意は、ギュッと凝縮感があって、面に張りがあって、食べて(=乗って)も中身がぎっしり詰まっていて美味しい。
デザインキーワードは「B-Dash ! 」。大胆(BOLD)、活発(BRISK)、美(BEAUTY)と、それぞれの頭文字をとって、今にも走りだしそうな雰囲気を具現化しました。
開発主査はプレゼンの冒頭に「小ささのこだわり」について語りました。
確かに、最近の各メーカーのコンパクトカーと比べるとヤリスはかなり小さく見えます。ボディ後部が一気に絞り込まれていて、まるで3ドアハッチバックのような感じの5ドア車です。
実際の寸法は、全長3940mm(前モデル比−5mm)×全幅1695mm(前モデルと同じ)×全高1500mm(前モデルと同じ)ですが、フロントガラスとリアガラスが前モデルよりかなり傾斜がつけられています。
広報資料に目を通し各部門のプレゼンも聞いたところ、新車の説明でよく使われる「居住性」という言葉が一度も出てきませんでした。
トヨタの調べによると、日本でコンパクトカーと呼ばれるBセグメントのクルマは、ほとんどの場合1名乗車か2名乗車で使用される傾向にあるといいます。これは日本市場でも世界市場でも同じ傾向にあるそうです。
つまり、まず乗車することのない後席の居住性をある程度割り切っているのです。
ただし、若者が後席含めてフル乗車しても、車内で窮屈にならないように心掛けた、とのことです。一見すると後席が狭い印象を受けますが、「外から見るより、なかは広いのでビックリする」とデザイナーはいいます。
ちなみにこうした黒豆ヤリスですが、メーカーがカタログなどでイチオシとする訴求色は黒ではなく、赤とピンクです。
刺激的な新規開発色「コーラルクリスタルシャイン」と、歴代ヴィッツで培ったピンクを彷彿させる、こちらも新規開発色「アイスピンクメタリック」を、2枚看板としてプッシュしています。
カラーに対するキーワードは、「ジェイ・ファッシネーティング」。「日本文化の独創性と遊び心を活かしたアクティブかつ上質さ」を狙ったといいます。
さも的を獲たような言い様だが単に放った矢が着弾したとこに後から的を書いて的中!と騒いでるだけの話だろ
転けるならさっさと転けて巻き込んだ傘下が自由な車を世に出すことが買い手にとって一番幸せなはずなのだが
こんな車造りが下手トヨタが世界一のメーカーであることは実は不幸な話で日本が誇れる技術はこんな会社に欠片ほどもないだろ、アホな釣り堀程度の入れ食い市場で魂を込めた製品が出回るほうが不思議な話で失った物があまりにも多すぎる!