メルセデスの電気自動車「EQC」日本上陸!その走りはテスラ「モデルS」やジャガー「Iペイス」とどう違う?

メルセデス・ベンツ日本から、日本における初の電気自動車として「EQC」が登場しました。その走りは、先行するテスラ「モデルS」やジャガー「Iペイス」など、ピュアEVのライバルSUVと比較してどうなのでしょうか。モータージャーナリスト、こもだきよし氏によるレポートです。

満充電で400km走行可能! 0-100km/h加速5.1秒の俊足ピュアEV

 メルセデス・ベンツから100%電気自動車の「EQC」が発売されました。

「EQC400 4MATIC」の走り
「EQC400 4MATIC」の走り

 これまでスマートのEVや、ドイツ本国には「Bクラス」のEVもありましたが、EQCはメルセデス・ベンツのEVに向かう新たなフェーズのスタートです。それはネーミングにも表れていて、「EQ」というのがメルセデス・ベンツの電動化を意味する新しい記号、「C」はCクラスの意味です。

 EQCのプラットフォームは、DセグメントSUVの「GLC」がベースになっています。EQCのボディサイズは全長4761mm×全幅1884mm全高1623mmで、全長が少し長い程度でほぼGLCと同じです。

もちろん、ガソリン車とEVでは搭載するパーツが大きく変わりますので、EQC向けにアレンジが施されています。ボンネットを開けるとエンジンの代わりにエレクトリックドライブモジュールが搭載されていて、この周りをサブフレームが囲んでいるのが見えます。これによりパッシブセーフティ性能を引き上げ、ガソリン車並みになっているそうです。

客室のフロア下には80kWhという大容量のリチウムイオンバッテリーが搭載されています。

 一般家庭で使う1か月分の電気量は約400kWhくらいですから、これはおよそ6日分の量です。これにより、2495kgという車両重量でも400km(WLTCモード)の航続距離を誇ります。充電は家庭でおこなう「200V」(リヤバンパー右端)と急速充電の「CHAdeMO」(右リアフェンダー)の2つの方法が可能です。

前後軸にそれぞれ同じモーターが配置されている4マティック(4輪駆動)で、最高出力は300kW(408馬力)、最大トルクは765Nmを発揮し、最高速は180km/hに制限されるものの、0-100km/h加速は5.1秒と俊足をほこります。回生による発電は前後2つのモーターで可能となっています。

加速やコーナリングなどの状況に応じたドライバビリティを得られるように、前後のモーターに最適なトルク配分する協調制御をおこなっています。通常走行の負荷がないときはFWDですが、トラクション重視あるいは曲がることを重視するときはリアに多く配分し、安定性重視ならフロントに多く配分する4WDで走ります。電気モーターなのでスムーズで素早い制御が可能です。

 タイヤは前235/50R20、後255/45R20というサイズで、試乗車は最新のミシュランパイロットスポーツ4 SUVを履いていました。これは乗り心地、ドライグリップ、ウエットグリップ、ハイドロプレーン性能に優れたタイヤですが、とくにEV用にふさわしく静粛性も優れたタイヤです。標準ホイールは5本スポークの間に青色のスポークを配置し、EVのイメージを強調しています。

日本ではメルセデス・ベンツ初の電気自動車 「EQC」の画像を見る(24枚)

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