アリなのか!? GT-RやNSXのパトカー 警察車両に採用された名車5選
パトカーに使われている車種といえば主にセダンですが、過去には交通違反抑止効果を狙ってハイパワーなスポーツカーも導入されるなど、さまざまです。そこで、警察車両に採用されたことがあるクルマを5車種ピックアップして紹介します。
高性能なパトカーは交通違反の抑止力になる!?
警察車両というと真っ先に思い浮かぶのがパトロールカー(以下、パトカー)でしょう。警察官が制服で乗車し巡回をおこなうなど、地域の犯罪抑止や交通違反の取り締まりに使用するもので、昨今ではトヨタ「クラウン」が主流になっています。
また、高速道路などで取締りをおこなう交通機動隊、市街地などを巡回する警ら用など、用途によってパトカーの車種はさまざまです。
そこで、パトカーに採用されたクルマのなかから、記憶に残るモデルや話題になったモデルを5車種ピックアップして紹介します。
●日産「GT-R」
1980年代に、市街地を巡回する警らパトカーに日産「スカイライン2000GT」が数多く導入されました。
決して速いクルマではありませんでしたが、それまでのパトカーの主流だったトヨタ「クラウン」や日産「セドリック」の鈍重なイメージからすると、当時の若者の憧れでもあったスカイラインがパトカーとして登場したことで、イメージを刷新する意味があったのかもしれません。
その後、スカイラインが高性能グレードである「GT-R」を復活させ交通警察隊に導入されると「GT-Rのパトカーに狙われたら逃げられない」とまでいわれるようになりました。
そして現在は、最高出力570馬力を発揮する3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載する「GT-R」も交通警察隊に採用されています。
現行型であるR35型GT-Rのパトカーを全国で初めて導入したのは栃木県警ですが、2018年に栃木県在住の個人による寄付という形で寄贈されました。
導入に至った背景には、栃木県には日産の研究施設や工場を所有しているということもあったのでしょう。
●ホンダ「NSX」
1990年に国内で発売されたホンダ「NSX」は、世界初のオールアルミモノコックのシャシに、最高出力280馬力の3リッターV型6気筒DOHCエンジンをミッドシップマウントした本格的スポーツカーです。
当時、国内メーカーの乗用車では最高額でありながらも、バブル経済の追い風もあり発売当初で3年分のバックオーダーを抱えたという逸話があります。
外観や性能から和製スーパーカーといわれ、欧州製のスーパーカーを大きく上まわる品質としたことで、スーパーカーの概念を変えたクルマとして国内外で商業的な成功を収めました。
そんなNSXですが、1992年に栃木県警へ導入され話題になりました。ホンダが栃木県警に寄贈したことが新聞でも報じられたほどです。
日産「スカイラインGT-R」やトヨタ「スープラ」など国産車の高性能化が進むなかで、速度超過などの違反行為の増加に対する抑止効果も狙っていたのかもしれません。
●スバル「インプレッサWRX STi」
世界ラリー選手権(WRC)で勝つために、スバル「レガシィRS」の後継として生まれた「インプレッサWRX」は、モータースポーツの世界だけでなく公道でのパフォーマンスも国内トップクラスのクルマでした。
なかでも「インプレッサWRX STi」は、スバルのモータースポーツ用エンジンや車両開発などを担う「スバルテクニカインターナショナル」の手が入ったモデルで、エンジン、シャシ、サスペンション、エアロパーツなど、そのままでも競技に出場できるくらいの性能を持ったモデルです。
そのインプレッサWRX STiのパトカーが、埼玉県警に存在しました。
ラリーカーそのままのような、大型バンパーとボンネット上のエアインテーク、巨大なリアスポイラーもパトカー仕様でも取り外されることがなかったばかりか、マフラーもSTiのものが装着されたままで、イベントなどに登場すると水平対向エンジン独特のボクサーサウンドを響かせました。
また、STi仕様ではありませんが、埼玉県警以外にも警察車両としてインプレッサWRXや1.5リッターエンジン搭載モデルが採用され、ツートーンカラーのパトカーはもちろん、覆面パトカーもあり、取り締まりや捜査活動に使用されていました。
工場どうこうじゃなくて寄贈されたからじゃねーの?
GT-RやNSXは寄贈ですね
主にイベント用車両です
イベント集客力があるので効果は大きいです