「オッサングルマ」なんて呼ばせない! バブル期に登場した、イカシた4ドアセダン5選

バブル期には、それまでにはなかったような「こだわり」を見せるクルマが数多く登場しました。バブルカーといえば高級車やスポーツカーを想像しますが、ふつうの4ドアセダン/クーペにも、のちに名車と呼ばれたモデルがありました。

バブル期には4ドアセダンの開発も莫大なコストをかけた

 バブル景気と呼ばれた1986年から1991年、自動車メーカーはその好景気を背景に、新型車の開発に莫大な開発費用を投資しました。その結果、欧州車とひけを取らないようなモデルや、世界をリードするモデルなどが登場、国産車の水準が大きく向上しました。

 バブル期のクルマといえば、トヨタ「セルシオ」やホンダ「NSX」など、スペシャルな高級セダン/スーパーカーを想像しますが、当時は主流のボディ形状だった4ドアセダンや、それに波及する4ドアクーペにも数々の名車が生まれました。

 ●日産・初代「プリメーラ(P10型)」

 日産の初代「プリメーラ」は、1990年2月に登場した4ドアセダンです。

初代・日産「プリメーラ」2.0Te
初代・日産「プリメーラ」2.0Te

「P10」型と呼ばれる初代プリメーラは、当初4ドアセダンのみのボディで登場しました。1.8リッターと2リッターの「SR」型エンジンを搭載、5速MTおよび4速ATと組み合わされていました。

 イギリスでも生産されたこのプリメーラは、欧州市場も視野に入れて開発されました。当時、日本で流行していた、車高の低い4ドアハードトップのスタイリングではなく、ミドルサイズのセダンとして後席居住性も考えられていました。

 1991年にはイギリス生産の5ドアハッチバックモデルが輸入され、日本で発売されています。このハッチバックモデルは「20eGT」のモノグレードでした。

 1990年代までに技術で世界一の自動車企業を目指す、という、日産の「901運動」から生まれたフロント・マルチリンクサスペンションをおごり、ヨーロッパ車に負けないハンドリングは当時の自動車雑誌などでも評判になりました。

 一方で、足は締まっていて乗り心地はけっして良いとはいえず、いままでの日本車に慣れ親しんだ一般的なユーザーからは不満の声も上がっていました。これらはマイナーチェンジや一部改良がおこなわれるたびにしなやかになっていきました。

 1995年にはP11型と呼ばれる2代目にフルモデルチェンジされました。

●スバル・初代「レガシィ(BC型)」

 スバルの初代「レガシィ(BC型)」は1989年1月に登場しました。

 当時のスバルの主力車種、「レオーネ」の実質的な後継モデルとして開発されたモデルで、プラットフォームを含め新設計されました。セダンとともにツーリングワゴンも同時発売、こちらはBF型と呼ばれています。

 世界に通用するセダン、そしてスバルの個性ある主張を明確に打ち出すこと、のふたつを開発テーマに掲げた外観は、直線基調の「アルシオーネ」のデザインを継承しています。ちなみにツーリングワゴンはセダンよりもリアオーバーハングを90mm延長され、全長はセダンの4510mmに対しツーリングワゴンは4600mmとなっています。

 搭載されたエンジンは、当時新設計された水平対向4気筒EJ型(EJ18型、およびEJ20型)。EJ20型にはターボ車も用意され、「RS」というグレードで発売当初はセダンのみに設定されました。

 そのレガシィセダンRSは、1989年1月にアメリカ・アリゾナ州フェニックスで10万km走行の速度記録に挑戦、平均速度223.345km/hという、FIA公認の国際記録(当時)を達成しました。

 質の高い走りで大ヒットしたレガシィは、その後スバルを支えるモデルに成長していきます。

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5件のコメント

  1. 記事のカリーナEDは3代目なのでは?

    • 画像見た限り2代目で合ってるかと。
      (3代目兄弟車のカレンに乗ってたなぁ)

  2. 4AG積んだカローラGTってのがあったなあ。
    見た目普通のファミリーセダンなのだか、加速もコーナリングも見た目の上を行っていた。

  3. セド、グロのグランツーリスモの黒色、当時、フォーマルーの黒色が此の車で一躍世間に広まる切っ掛けとなる。功績は大です。

  4. 若い頃 整備士やってたのですが、そこに入庫してきた ギャランが 衝撃的でした。「VR-4かぁ」と外見で思ったのですが エンジンを掛けると…ガラガラと独特の音が!ディーゼルの「なんちゃってVR-4」でした(笑)確かに よく見ると アルミホイールの隙間から見えるリアブレーキはドラムだし…それ以外の外装は完璧だっただけに惜しかった!

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