昭和のパワー競争が熱かった! 懐かしのDOHCターボ車3選
64馬力規制のきっかけとなったスーパー軽自動車とは?
●スズキ「アルトワークスRS-X」
1979年に47万円と衝撃的な低価格で発売されたスズキ「アルト」は、軽ボンネットバンブームを巻き起こしました。
そして、軽自動車が日常の足として普及すると今度は高性能化が始まり、その究極の姿として、スズキは軽自動車初となるDOHCターボエンジンを搭載した「アルトワークス」シリーズを発売。
エンジンは550cc直列3気筒DOHCターボで、最高出力は64馬力(ネット)と、これ以降の軽自動車の出力規制のきっかけとなります。
バリエーションはビスカスカップリング式センターデフを採用したフルタイム4WDの「RS-R」と、2WDの「RS-S」や「RS-X」があり、とくに2WD車は610kgほどと軽量で、当時人気だったトヨタのAE86型「レビン/トレノ」を凌ぐほどのゼロ発進加速を誇りました。
アルトワークスの登場に他社も追随し、三菱は5バルブエンジンを搭載した「ミニカ ダンガンZZ」、ダイハツは「ミラTR-XX EFI」と、次々に64馬力を達成した軽自動車を発売します。
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近年のターボエンジンは、直噴による緻密な制御によって自然吸気のようなフィーリングを実現し、ターボの存在を意識させないくらいに進化しました。
一方で、昭和のターボ車は「ドッカンターボ」といわれるほどパワーの出方が急激で、乗りにくいはずなのに楽しいとさえ錯覚させる魅力がありました。
いまのクルマは環境性能や安全性能を向上させつつ高い動力性能も発揮しますが、印象に残るような個性派は昔の方が多かったかもしれません。
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