「プリウスミサイル」なんて風評被害に負けない! トヨタ「プリウス」はなぜここまで人気なのか

積み重ねた歴史は強い! 歴史プリウスを振り返る!

 初代プリウスは1997年に登場します。「21世紀に間に合いました。」というキャッチコピーが印象的な、世界初となる量産型ハイブリッド車として世に送り出されました。

世界初の量産ハイブリッド車として登場した初代プリウス
世界初の量産ハイブリッド車として登場した初代プリウス

 初代プリウス登場時の資料によると、「燃費を従来のガソリンエンジン車に比べ2倍に(10・15モード走行28km/L)に向上」とあり、当時の燃費性能の常識を変えたといわれています。

 また、驚異的だったのは価格で、当時のハイブリッドシステムは開発や製造に莫大な費用がかかり、「売れば売るほど赤字が出る」といわれていましたが、初代プリウスは215万円で販売されたのです。

 当時、同時期に販売されていた人気車種である同社の8代目「カローラ」が最高グレードでも180万円であったことから決して安くはなかったものの、ハイブリッドカーとしては驚くべき安さだったといわれ、初代プリウスは1997年12月から2代目登場時期の2003年8月までで、約12万台を売り上げました。

 2003年に登場した2代目プリウスは、初代の4ドアセダンから5ドアハッチバックへ、ボディスタイルが大きく変更されました。

 2代目プリウスの燃費性能は、10・15モード燃費で最高35.5km/Lとなり、初代がマイナーチェンジや一部改良を重ねて、10・15モード燃費で最高31km/Lまで伸ばした燃費をさらに上回る数字を記録しました。

 また、縦列駐車時などのハンドル操作を補助するインテリジェントパーキングアシストやEVドライブモードなど先進の電子制御システムを世界で初めて採用しています。

 さらに、当時は世界的にエコ志向が高まり始めていた時期でもあり、ハリウッドスター達がプリウスに乗ることを一種のステータスとして捉えていた時代でもあります。

 その影響もあって、2代目プリウスが登場した2003年9月から3代目登場時期の2009年4月までに約119万台を売り上げました。 

 2代目で高まったプリウス人気を一気に爆発させたといわれているのが、3代目プリウスです。発売開始の2009年5月から4代目へとバトンタッチする2015年11月まで、約227万台を売り上げました。

 2009年4月に施行された「エコカー補助金」の追い風もあり、発売開始から約1か月間の受注台数は月販目標の1万台の18倍にあたる約18万台を受注。納車は最大で約10か月以上待ちとなるなど驚異的な人気を誇ります。

 そして、3代目プリウスは年間販売台数を31万5669台(2010年)、31万7675台(2012年)と過去にもあまり例がない30万台超えを2度も達成。名実ともに「売れているクルマ」でした。

 現行の4代目プリウスは2015年に登場します。外観デザインは大きく変貌を遂げ、トヨタ自身も述べているように「攻めのモデルチェンジ」となっているのが特徴です。

 燃費性能は、より実燃費に近づけた新たな燃費基準であるJC08モード走行燃費で、最高40.8km/Lを記録。3代目プリウスがJC08モード走行燃費で最高32.6km/Lであったのと比べると、4代目ではさらに燃費性能を伸ばして登場しました。

 前述のとおり、4代目プリウスのデザインが不評だったことや、先代の3代目プリウスがあまりにも売れすぎたこと、また他社のハイブリッド車が豊富になったなどさまざまな要因もあって、これまでの販売台数から比べると勢いは落ちていますが、2015年12月から2019年8月までで約87万台を販売しています。

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  1. お前最低やぞ…

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