道なき道を走る究極のSUVか!? 軍用車がベースの車3選

「カウンタック」のエンジンを搭載したSUVがあった!?

●ランボルギーニ「LM002」

V型12気筒エンジンを搭載した高級SUVの先駆け的存在の「LM002」
V型12気筒エンジンを搭載した高級SUVの先駆け的存在の「LM002」

 ランボルギーニのSUVといえば「ウルス」がありますが、それ以前にSUVを販売していたことがあります。

 1977年のジュネーブモーターショーで、ミッドシップレイアウトのアメリカ軍向け高機動車のプロトタイプ車両「Cheetah(チーター)」を発表し、1981年にはチーターを一般向けにモディファイした「LM001」を製作。

 そして、1982年に自社製4.8リッターV型12気筒エンジンを、アルミニウムとグラスファイバーを使用したボディのフロントに搭載した「LM002」を、ランボルギーニ初のオフロードカーとして発表し、1986年から市販を開始しました。

 1986年以降は、当時ランボルギーニで最高峰のスーパーカー「カウンタック」の5.2リッターV型12気筒48バルブエンジンを、過酷な環境下でも使用できるように仕様変更・強化したうえで搭載しています。

 LM002の駆動方式はフルタイム4WDで、最高速度は210km/h、0-100km/h発進加速7.8秒というオフロードカーとしては驚異的な性能を誇りました。

 オールレザーの内装やオーダー次第でさまざまな装備を搭載できるなど、プレミアムSUVの先駆けでしたが、1993年に生産を終了し、2018年のウルス発売までランボルギーニ製SUVは途絶えてしまいます。

※ ※ ※

 軍用車から派生したSUVというと、ほかにもメルセデス・ベンツ「Gクラス」や、ランドローバー「シリーズI」、フォルクスワーゲン「タイプ181」、三菱「ジープ」などがあります。

 人や物を確実に目的地まで運搬することを第一に考えられたクルマですから、どれも質実剛健な作りとなっています。

 無骨な見た目ながらメカニズムは合理的に考えられて設計されていますので、機械としての魅力もあるのではないでしょうか。

過酷な環境もガンガン進む! 究極のSUVを画像でチェック(12枚)

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