機能よりもメンツが立つ顔が命! 中国でウケている日本製セダン3選

北米でも人気のシビックセダンが中国でも人気

●ホンダ「シビック」

 2015年にモデルチェンジした10世代目のシビックは、2016年4月から中国で発売が開始されました。
 
 日本や欧州ではシビックといえばハッチバックが人気ですが、中国と北米ではセダンタイプのシビックが人気です。ちなみにシビックセダンは、2016年北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

2016年北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したシビックセダン
2016年北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したシビックセダン

 2018年の中国での販売台数は、初めて20万台以上を記録しました。中国市場は現在マイナス成長で、中国での販売台数トップのフォルクスワーゲンは販売不振にあえいでいる状況です。
 
 そんななかホンダは5か月連続で前年実績を上回り、2019年7月の新車販売台数は前年比9.4%増の11万5950台と好調です。シビックだけでも2万台を超えています。
 
 こうした理由には、ホンダ車が中国の排ガス規制にいち早く対応し、さらに燃費性能が高いことなどがあげられます。

 ホイールベースを長くして前後オーバーハングを切り詰めたスタイルは、ロー&ワイド感をさらに高め、CセグメントのクルマでありながらEセグメントにも匹敵するような存在感を醸し出しています
 
 これに加えてフロントグリルからヘッドライトに伸びるクロームやインラインタイプのLEDヘッドライトなどにより、見た目にも押し出しの強さが感じられます。こうしたことが、メンツを大切にする中国市場でシビックセダンが受け入れられる大きな理由です。

※ ※ ※

 セダンでも車体が大きい方がメンツが立つということで、「ロングバージョン」も投入されていた中国市場。高性能で排ガス規制などに対応し、さらに押し出しの強い外観デザインもあって、いまなお中国で人気のある日本製セダンを3台を紹介しました。
 
 しかし現在の中国では、さらに車高が高く、舗装されていない道路でも走破でき、3世代で乗車できる7人乗りSUVの方がメンツが立つため、セダンより人気が集まっています。
 
 こうした状況で販売台数を維持している日本製セダンは、非常に貢献しているといっていいでしょう。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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