トヨタ新型「カローラ」発表の影で日産「サニー」国内消滅から15年 2台はどんな歴史をたどったのか?

トヨタは2019年9月17日に全面刷新された新型「カローラ」を発表しました。初代が発売されたのは1966年にまで遡るロングセラーモデルですが、同じ1966年には当時ライバル車とされた日産「サニー」も登場しています。2台はどのような歴史をたどったのでしょうか。

日本の大衆車市場をけん引した「カローラ」と「サニー」

 トヨタは新型「カローラ」と「カローラツーリング」を2019年9月17日に発売しました。同社を代表するロングセラーモデルとして、2012年以来7年ぶりのフルモデルチェンジとなります。

 一方、かつてカローラには長年にわたるライバル車として、日産「サニー」が存在しました。現在国内市場においてサニーは消滅していますが、2台はこれまでどのような歴史を重ねてきたのでしょうか。

トヨタ新型「カローラツーリング」
トヨタ新型「カローラツーリング」

 カローラは、初代モデルが1966年に登場。50年以上にわたる長い歴史のなかで、世界150以上の国と地域で販売され、累計販売台数が4750万台を超えるほどのロングセラーカーへと成長しています。

 一方、サニーはカローラと同じく、初代モデルが1966年に登場した日産(ダットサン)の小型乗用車です。セダンを主なボディタイプとし、歴代モデルのなかには派生モデルとしてハッチバックやステーションワゴン、トラックもありました。

 カローラとサニーの登場直後、ふたつの小型車は当時多くの人から支持を受ける車種へと成長します。

 カローラは、トヨタ内において下位にあたる「パブリカ」と上位にあたる「コロナ」の中間として、サニーは日産における「ブルーバード」より下位の、手の届きやすいモデルとして位置付けられ、高度経済成長の波に乗り、2台の販売競争は車名の頭文字から「CS戦争」とまで呼ばれました。

 登場初期には、サニーに搭載されたエンジンが当時の小型車としてポピュラーな排気量1リッターのものを採用したのに対し、カローラは1.1リッターエンジンを採用。

 発表当時は「プラス100ccの余裕」がキャッチコピーとなるなど、明らかにサニーをライバルとして意識したクルマとなっていました。

 その後、2台はモデルチェンジを重ねた後、サニーは2004年に国内での販売を終了し、後継モデルの「ティーダラティオ」が登場。

 カローラとサニーで明暗を分ける結果となりますが、そのようになった要因のひとつとして、日産のラインナップ内に、サニーをベースとしながらもサニーシリーズを名乗らないクルマが登場したことが挙げられます。

 1990年代ごろまではステーションワゴンの「サニーカリフォルニア」をはじめ、サニーにはさまざまなボディタイプがありましたが、1996年にサニーカリフォルニアの後継のワゴンモデルとして「ウイングロード」が誕生するなど、サニーはセダンのみを残してボディタイプを削減。

 一方、カローラはセダン・ワゴン・ハッチバックなどさまざまなボディタイプを揃え、ブランド力を保ち続けました。

※ ※ ※

 トヨタの吉田守孝副社長は、「カローラなくして、今日のトヨタは存在しえない」といいます。初代が誕生して50年を超えるカローラは、日本のモータリゼーション史に名を残しただけでなく、いまなお歴史を刻み続けているクルマであるといえます。

1960年代を代表する名車!「サニー」と「カローラ」などを写真で見る(39枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー