災害時はクルマに避難も有効? 停電でも電気が使える活用法とは

車中泊ならではのトラブルとはどんなもの?

 災害時におけるクルマへの避難には多くのメリットがある反面、危険も潜んでいます。

 狭い車内に長時間同じ姿勢で座っていると、エコノミークラス症候群になる可能性があります。厚生労働省検疫所では、エコノミークラス症候群の危険性について、ホームページ上で次のように注意喚起しています。

「窮屈な座席で長時間同じ姿勢のままでいると、血の流れが悪くなり血管の中に血のかたまりが作られ、そこに痛みや腫れが生じることがあります(深部静脈血栓症)。

 血のかたまりがはがれ、肺の血管につまると、胸が痛い、呼吸が苦しいなどの症状をおこします(肺塞栓症)。肺塞栓症は、程度が重いと死亡する可能性もある重大な病気です」(引用:厚生労働省検疫所)

エコノミークラス症候群予防のための足の運動(画像:熊本県健康危機管理課ポスター加工)
エコノミークラス症候群予防のための足の運動(画像:熊本県健康危機管理課ポスター加工)

 単純に足が痛くなるというだけでなく、場合によっては命を落とす可能性のある非常に危険な病気だといます。

 エコノミー症候群にならないための予防としては、「4時間から5時間を目安に軽い体操やストレッチをおこなう」「こまめに水分補給をする」「ベルトなどを緩め、ゆったりとした服装をする」「足を上げ下げする」などの方法があり、どれかひとつだけではなく、可能な限りはすべての方法をおこなうことが大切なようです。

 また、台風やゲリラ豪雨などにより道路や駐車場が冠水し、身動きが取れなくなったというケースも増えているため、最近では「水害」に関する話題が頻繁に取り上げられています。

 全国でロードサービスを展開しているJAFは、千葉県津波避難計画策定指針を参考にした基準によると、洪水や津波などで浸水した際の水面から地面までの深さを指す浸水深が高くなるほど危険が増すようです。

 0cmから10cmでは走行に問題はないとされていますが、10cmから30cmではブレーキ性能が低下し、安全な場所へクルマを移動させる必要があります。

 30cmから50cmではエンジンが停止し、クルマから退出を図らなければならないとしています。50cmからはクルマが浮いたり、パワーウィンドウが作動せず、車内に閉じ込められ、クルマとともに流され非常に危険な状態となるとのことです。

※ ※ ※

 クルマは、あくまで一時的な避難場所として考え、状況が落ち着いて移動が可能となれば、すみやかに避難場所などに避難するようにしましょう。

一時避難は有効? クルマに避難する場合の対策法などを画像で見る(17枚)

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