チャイルドシートの選び方が体重から身長に変わる!? 新たな安全基準「R129」とは?

R129基準をクリアしたチャイルドシートにはどのようなものがある?

 最新の安全基準であるR129をクリアしたチャイルドシートには、欧州トップブランドのブリタックスレーマーやマキシコシ、日本ブランドのアップリカやコンビなどの製品があります。

メーカー純正初のR129基準のチャイルドシート(ホンダ)
メーカー純正初のR129基準のチャイルドシート(ホンダ)

 また国内自動車メーカー初の純正品としてR129(i-Size)チャイルドシートを導入したのはホンダで、2017年6月に「Honda ベビー&キッズ アイサイズ」を発売しています。

 以下、R129基準をクリアしたチャイルドシートの一例です。

●アップリカ:フラディアグロウ360℃セーフティ、クルリラプラス360℃セーフティほか
●コンビ:プロガード ISOFIX エッグショック RK
●マキシコシ:ペブルプラス、2ウェイパール、アクシスフィックスプラスほか
●レーマー:ベビーセーフ i-SIZE、デュアルフィックス i-SIZEほか
●ジョイ―:i-Level(アイレベル)
(2019年9月現在)

 これらのシートはすべて身長83cmまで後ろ向き使用ができる設計になっていますが、「レーマー デュアルフィックスi-Size」、「マキシコシ 2ウェイパール」、「コンビ プロガード」の3機種については、4歳頃(コンビは100cmまで、ほかは105cmまで)まで、より安全性の高い後ろ向きでの使用が可能です。

 現在、日本で国土交通省が審査をおこない、出荷を許可されたR129基準のチャイルドシートは『i-Size』(新生児から身長105cmまでの乳児・幼児用)ですが、次にR129の対象となるのはISO FIXで取り付けるジュニアシートです。

 国交省では2022年9月以降、新たに審査をおこなうジュニアシートに関してはR129基準で安全性を審査する予定としています。

 日本でジュニアシートといえば背もたれのないブースターシートを想像する人が多いかもしれませんが、欧州では座面だけのタイプは安全性が劣るという観点から少数派です。

 R44の規則では、背もたれなしは体重22kg身長125cm以上(7歳から8歳以上)での使用が推奨(一部義務付け)されています。

 日本では、3歳から4歳のまだ小さなうちから背もたれなしのジュニアシートを使っている例が見られますが、体重18kgまでは幼児用チャイルドシートを使用し、そのあと、身長125cmを超えるまでは頭や肩回りを保護する背もたれ付きのジュニアシートを使いましょう。

小さいうちは後ろ向きがベスト! チャイルドシートを画像でチェック

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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