中国で日産「シルフィ」なぜ人気? 日本ではパッとしないのに中国で爆売する理由
ヒットのワケは、「中国文化との関係」と「日産のブランド力向上」
初代「ブルーバード シルフィ」は、2000年に登場しました。その後、2代目(2005年)、3代目(2012年)とフルモデルチェンジを繰り返し、3代目ではブルーバードの名が外れてシルフィと車名に変わりました。
3代目モデルは、中国をはじめとしたアジア圏以外でも世界的に広く販売されているモデルとなり、北米市場などでは「セントラ」として、オセアニア市場では「パルサーセダン」、台湾市場では「スーパーセントラ/セントラエアロ」として販売されています。
中国でのシルフィ人気の理由には、「中国文化との関係」と「日産のブランド力向上」の2点が大きなポイントとされています。
「中国文化との関係」とは、中国には家族や親戚を大事にするという文化が強く浸透しており、これにシルフィがヒットしている、という点です。
家族など多人数でクルマを利用する際は、機能性とデザイン性の両立がポイントとされています。シルフィは、広い後部座席や高い収納性があると同時に、端正な見た目や高級感のある内装と、機能とデザインを両立しているため、ユーザーの満足度が高く人気を博しているといわれています。
もうひとつの「日産のブランド力向上」とは、中国市場において日産の製品が売り上げを伸ばしている点です。中国市場での日産製品の販売台数は、2015年では約90万台、2016年には100万台、2018年は110万台と、年々数字を伸ばしています。メーカーとしての信頼度や人気が高まったことも、シルフィの人気により拍車をかけている状況です。
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2018年、日産はニッサンブランドとして初めて中国市場に投入する電気自動車として、電気自動車「リーフ」の技術を採用して開発された「シルフィ ゼロ・エミッション」の生産を開始。ベース車は旧型モデルですが、将来的には新型モデルに代わるといいます。
なお、日本への導入について、日産は「現時点で日本への導入は決定していません」と説明しています。しかし、電気自動車と新型モデルの登場によって、中国をはじめとした世界的なシルフィ人気は今後も続きそうです。
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