利用客混乱!? 高速道路の「集中工事」なぜ行う? よく似た高速「リニューアル工事」との違いは
よく街で見かけられる道路工事。高速道路の工事では「集中工事」と「リニューアル工事」がそれぞれありますが、なにが違うのでしょうか。
東名高速でおこなわれる「集中工事」と「リニューアル工事」の違いとは
NEXCO中日本は、2019年9月9日から同年12月20日にかけて、E1東名高速道路において「リニューアル工事」を実施します。また、同年11月18日から12月6日にかけて(土日は除く)、東京ICから伊勢原JCT間の上下線で夜間2車線を規制して「集中工事」をおこないます。
ともに、高速道路の安全を維持するために重要な工事となりますが、ふたつの工事はどのように違い、なにがおこなわれるのでしょうか。
NEXCO中日本をはじめとする高速道路会社各社は、工事の際にはテレビCM・電車内広告をはじめとしたさまざまな方法で周知の徹底をおこなっていることから、このような高速道路における工事の存在は、普段クルマに乗らない人にとっても知られている存在です。
集中工事とリニューアル工事では具体的になにがおこなわれるのか、NEXCO中日本は次のように説明します。
「集中工事は、道路を管理するために必要な工事や作業を、短期間に昼夜連続してまとめておこなうものです。
傷んだ路面の修復、強固なガードレールへの取り替え、道路の点検・補修、草刈りなどの維持作業など、安全にご利用いただくために必要な工事をまとめて短期間で、かつ多数の区間でおこないます。
一方、リニューアル工事は、道路構造物を安全にご利用いただき、高速道路ネットワーク機能を長期にわたり健全に保つために、再施工・補強する工事です。
橋の床版(しょうばん:舗装が載る道路の床板に当たる箇所)取り替えや、トンネルの覆工(ふっこう:工事用に空けられた穴を塞いでいる部分)を補強するなど、大規模な更新・修繕を数か月かけておこないます」
それぞれの特徴は、なんなのでしょうか。
「集中工事は工事規制が集約化されるため、年間の工事規制回数や工事に伴う渋滞発生時間を大幅に減らすことができるのが特徴です。
一方、リニューアル工事では、規制の内容を最小限にしてかつ工事期間を短縮するよう、工法や部材の選定などを工夫しています」
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また、集中工事は複数のインターチェンジ間をまたいだ工事となる一方、リニューアル工事では単一のインターチェンジ間に限定して工事がおこなわれる点なども、違いに挙げられるようです。
前出のNEXCO中日本をはじめ、高速道路会社各社は、高速道路工事への協力を呼びかけています。
工事期間中の高速道路においても、交通ルール/マナーを遵守し、周囲の交通環境に配慮した運転をおこなうことが、ドライバーに求められています。
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