なぜ全国で違反行為広がる? 駐車スロープ設置は道路法違反の可能性も
全額自己負担というスロープ設置を回避するための工事とは
自宅の敷地と道路に段差がある場合、その部分をクルマが通過できるようにする本来の方法としては、歩道の切り下げ工事の実施があります。実際には、どのようなことがおこなわれるのでしょうか。

前出の川崎市の担当者は、次のようにいいます。
「敷地と道路との段差を解消したい場合は、個人負担によって歩道や縁石の切り下げ工事をおこなっていただく必要があります。工事の前には、道路法第24条に基づく手続き(承認工事申請)が必要です」
また、工事にかかる費用について、別の地方自治体の土木事務所の関係者は、「行政側としては承認を出す立場で、工事には直接関与しないことから、はっきりとした金額はいえません。ただ、数十万円程度かかった事例を耳にします」とコメントします。
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数千円で購入できる段差スロープに対し、歩道の切り下げ工事の費用は数十万円と、費用の上昇幅はかなりのものとなります。
また、承認待ちや工事にかかる期間なども必要となることから、かなり大掛かりだといえるでしょう。
しかし、自身が設置した段差スロープによって他人を事故に巻き込んでしまうリスクを考慮すると、道路での使用は避けるべきです。
身近な屋外用品であることから、改めて適切な使用方法を認識することが必要だといえます。
Writer: くるまのニュース編集部
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