なぜ全国で違反行為広がる? 駐車スロープ設置は道路法違反の可能性も

全額自己負担というスロープ設置を回避するための工事とは

 自宅の敷地と道路に段差がある場合、その部分をクルマが通過できるようにする本来の方法としては、歩道の切り下げ工事の実施があります。実際には、どのようなことがおこなわれるのでしょうか。

金属製の段差スロープも存在する
金属製の段差スロープも存在する

 前出の川崎市の担当者は、次のようにいいます。

「敷地と道路との段差を解消したい場合は、個人負担によって歩道や縁石の切り下げ工事をおこなっていただく必要があります。工事の前には、道路法第24条に基づく手続き(承認工事申請)が必要です」

 また、工事にかかる費用について、別の地方自治体の土木事務所の関係者は、「行政側としては承認を出す立場で、工事には直接関与しないことから、はっきりとした金額はいえません。ただ、数十万円程度かかった事例を耳にします」とコメントします。

※ ※ ※

 数千円で購入できる段差スロープに対し、歩道の切り下げ工事の費用は数十万円と、費用の上昇幅はかなりのものとなります。

 また、承認待ちや工事にかかる期間なども必要となることから、かなり大掛かりだといえるでしょう。

 しかし、自身が設置した段差スロープによって他人を事故に巻き込んでしまうリスクを考慮すると、道路での使用は避けるべきです。

 身近な屋外用品であることから、改めて適切な使用方法を認識することが必要だといえます。

路肩に潜む危険!危ない道路やビルを貫通するトンネルをチェック(20枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュース編集部

【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー