LINEがカーナビ事業に参入へ トヨタと組んでスマホアプリの提供を開始した背景とは
安全運転へのアプローチで見える業界間での差とは
カーナビアプリの普及が進む一方、クルマの内装にビルトインされるタイプのカーナビゲーションシステム業界においても動きがあります。

近年、カーナビゲーションシステム市場においてトレンドとなっているのが、「画面の大画面化」です。
大手カーナビゲーションシステム/カーオーディオメーカーのパイオニアの担当者は、次のように説明します。
「カーナビゲーションシステムの大画面化が始まったのは、およそ5年ほど前からです。それまでは、規格サイズである2DINに画面を収めるのが主流で、画面サイズは最大でも7インチが限界でした。
そこで、弊社ではカーナビゲーション画面周辺のパネルを各車種専用に設計し、2DINサイズでも8インチの大画面を装着できる製品を発売しました。その後、同じようなタイミングで自動車メーカーのカーナビゲーションも大画面化が始まっています」
大画面化が進んだ理由とは、なんなのでしょうか。
「画面が大きくなるメリットとしては、地図画面の見やすさと、地デジ放送やオーディオソース再生時の迫力だと思います。
とくに音楽などのDVDを再生したとき、7インチ画面と比較すると迫力に差が出るのです。また地図画面が見やすいことから、安全運転にも寄与します」(前出のパイオニア担当者)
※ ※ ※
近年、クルマにまつわる装備やサービスについて、自動車関連製品メーカーのみならず、LINEに代表されるようなインターネット関連企業も参入しています。
要因としては、トヨタの取り組みのみならず、さまざまな自動車メーカーのクルマおよび自動車関連製品において、“クルマのコネクティッド化”が進められていることが挙げられます。
LINEカーナビが提案する“声の操作”による交通事故防止に代表されるような、新たな視点を基にしたクルマの装備の進化が、今後どのように進んでいくのか注目です。
Writer: くるまのニュース編集部
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