半世紀に渡るトヨタ「クラウン」歴代モデルには失敗作もあった!? 印象に残るのはどのモデル?
常に時代の最先端を走るクラウン
●7代目クラウン
1983年に発売された7代目クラウンは、「いつかはクラウン」というキャッチコピーで打ち出されました。
このキャッチコピーは、現在のクラウンにも通ずるイメージとなっており、歴代クラウンのなかで最も有名なキャッチコピーといえます。
7代目クラウンでは、それまであった2ドアモデルが廃止され、4ドアモデルのみとなりました。
また、特別仕様の「アスリート」が、スポーティグレードとして初めて登場しました。
●8代目クラウン
8代目クラウンは、バブル景気に沸く1987年に発売されました。「CDインフォメーション」や日本で初めてとなる「トラクションコントロール」などを搭載し、最先端の技術を多く取り入れたモデルです。
発売がバブル景気と重なった8代目は、月間販売台数で当時圧倒的な人気を誇っていた「カローラ」を上回りました。
1988年から1990年の日本車の販売台数ランキングでは、クラウンがカローラ、「マークII」に次ぐ3位となり、1990年の販売台数はクラウン史上最高となる約24万台を記録しました。
●11代目クラウン
1999年に発売された11代目クラウンは、5代目から続いていたハードトップモデルを終了し、4ドアセダンをメインとします。
そして8代目以来となる「アスリート」グレードと、7代目以来となるターボエンジン搭載車を復活させます。変わりにディーゼルエンジン搭載車とMT搭載車はこの代で姿を消すことになりました。
2001年におこなわれたマイナーチェンジでは、「マイルドハイブリッドシステム」を搭載したモデルを設定。時代を先取りし、環境性能に取り組んだクルマとなったのです。
●15代目クラウン
現行モデルとなる15代目クラウンは、2018年6月に発売されました。15代目は「初代コネクティッドカー」として車載通信機DCMを全車に標準装備し、T-Connectサービスを3年間無料提供しています。
また、TNGAに基づいたプラットフォームを新たに採用して、「走る・曲がる・止まる」といった車両性能を進化させました。走行テストはドイツの「ニュルブルクリンク」でおこない、あらゆる状況において走行安定性を実現したとしています。
そして、15代目クラウンは最新の「Toyota Safety Sense」を全車標準装備し、トヨタ車初となる対後方歩行者サポートブレーキを採用することで、安全性能を向上させました。
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日本を代表する高級セダンであるクラウンは、そのときのニーズに合わせて柔軟に変化して、進化を続けています。常に最先端の技術を取り入れ、時代を先駆けているクラウンの今後の展開から目が離せません。
クラウンがおかしくなりはじたのはマジェスタの登場からだろ
ロイヤルはフレーム構造を継続してマジェスタはモノコックを採用するも妙にセルシオを越えてはならないかの暗示にかかった設計の甘さ、これに追い討ちをかけるかのように次世代ではロイヤルはマークⅡとプラットフォームを共用、単にクラウンと言うだけで価格の高いマークⅡ兄弟の仲間入りをしただけの車だった。