王者「ノート」の牙城を崩せるか!? 2019年上半期コンパクトカー販売台数トップ5

クルマ選びに失敗しないためにも、いま売れているクルマは気になるものです。そこで、ベーシックなコンパクトカーのなかでも売れているのはどんなクルマか、自販連のデータからトップ5を紹介します。

2019年上半期、コンパクトカーの売れ筋は?

 昔からベーシックなクルマといえばコンパクトカーです。軽自動車よりもパワフルで、5名乗車ができてオールマイティに使え、なにより大きさも手頃ですから市街地での取り回しで気を使いません。

未だに揺るぎない人気を保っている「ノート」
未だに揺るぎない人気を保っている「ノート」

 実際に販売も好調を維持しており、堅実な人気車となっていますので、どんなモデルが売れているのか探ってみました。

 一般社団法人日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表している月別統計データをもとに、2019年上半期(1月から6月)のコンパクトカー販売台数トップ5を紹介します。

●第1位 日産「ノート」6万8543台(前年比93.4%)

「e-POWER」の登場で一気に販売台数トップに躍り出た「ノート」
「e-POWER」の登場で一気に販売台数トップに躍り出た「ノート」

 2019年上半期のコンパクトカー販売台数第1位は日産「ノート」です。2018年の販売台数も13万6324台で、登録車で堂々の1位でした。

 2012年に登場した2代目ノートは、当初は最高出力79馬力の1.2リッター直列3気筒直噴エンジンと、それにスーパーチャージャーを組み合わせた98馬力のパワフルなガソリンエンジンを搭載していました。

 そして2016年に、79馬力の1.2リッター直列3気筒エンジンで発電して、最高出力109馬力のモーターだけで走る「e-POWER」が追加されると、一気に人気車種へ躍り出ました。

 モーターの特徴として発進時から大きなトルクが発生しますので、コンパクトカーらしからぬ加速を実現。燃費はJC08モードで37.2km/L(e-POWER Sグレード)と低燃費です。

 また、アクセルペダルだけで発進、加速、停止できることから、ほかにはない運転感覚によりe-POWERは人気を獲得しました。

 価格は、最上位グレードである「e-POWER MEDALIST FOUR ブラックアロー」(モーターアシスト方式4WD)では、264万600円(消費税込、以下同様)と、コンパクトカーとしては高額ですが、e-POWERシリーズのベーシックグレード「e-POWER S(2WD)」であれば190万1880円です。

 またe-POWERではなく、ガソリン車のベーシックグレードである「S」ならば、先進安全技術が標準装備されて142万1280円と、手頃な価格となっています。

●第2位 トヨタ「アクア」6万349台(前年比91.2%)

登場から8年と円熟の域に達した「アクア」
登場から8年と円熟の域に達した「アクア」

 第2位は全グレードがハイブリッド車のトヨタ「アクア」でした。2018年の販売台数は12万6561台で、ノートには届きませんでしたが、まだまだ根強い人気を保っています。

 エンジンなどの重量物をできるだけ車体の中央に寄せ、車体の重心を低く下げたレイアウトによって、高い操縦安定性を実現しているのも人気の理由です。

 モーターとエンジンの長所を最大限活かしながら、低燃費と優れた走りを両立する「THSII」(Toyota Hybrid System II)は、最高出力74馬力の1.5リッターエンジン+61馬力のモーターを採用。

 ハイブリッドシステムが発揮する最高出力は100馬力で、燃費はJC08モードで38km/L(Lグレード)と、クラストップレベルの低燃費です。

 現在販売されている特別仕様車「Crossover“Glam”」は、人気のクロスオーバーSUVテイストのモデルで、価格は215万8920円ですから、先進安全技術が充実していることを考えると、お買い得感があります。

 また、ベーシックグレードの「L」であれば178万5240円ですので、190万円を超えるノートe-POWERと迷う人が多いのもうなずけます。

●第3位 トヨタ「ルーミー」4万5544台(前年比101.4%)

「ルーミー」は4兄弟の1台とあって価格交渉の余地もある!?
「ルーミー」は4兄弟の1台とあって価格交渉の余地もある!?

 第3位はトヨタ「ルーミー」です。使い勝手の良いスライドドアを持つトールワゴン型のコンパクトカーですが、同じトヨタの兄弟車である「タンク」やスバル「ジャスティ」も、すべてダイハツからのOEM供給車です。

 パワートレインは最高出力69馬力の1リッター直列3気筒自然吸気エンジンと、98馬力とパワフルな1リッター直列3気筒ターボエンジンが選択できます。

 また、最小回転半径4.6mという値は市街地での取り回し、とくに駐車場や住宅地の走行時に、恩恵が実感できるはずです。

 ルーミーの価格は、2WDの「X」なら146万3400円。安全運転をサポートする「スマートアシストIII」装備の特別仕様車「G“Cozy Edition”」でも173万160円からです。

 兄弟車が多いルーミーですので、タンクやジャスティ、ダイハツ「トール」と比較して、有利な条件のディーラーで購入というのも考慮してみてはいかがでしょうか。

日本の道にベストサイズ! 最新コンパクトカー画像でチェック(20枚)

【2024年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー