車のドア開き事故は誰の責任? 開いたドアにバイクや自転車が衝突した場合はどうなるのか
停車しているクルマのドアに後方からきたバイクや自転車が衝突した場合、その責任は誰になるのでしょうか。日常に潜むクルマの事故トラブルは、事前に知っておくことが大切です。
ドア開き事故は誰の責任?
一般道の道路脇にクルマを停車してドアを開ける際、後方からバイクや自転車が来て衝突事故を起こす可能性があります。
自分が運転手の場合、周囲に気を配っていることから後方確認をしますが、運転免許を持っていない同乗者や子どもがドアを開けるときには注意が必要です。
では、万が一ドアを開けた際に後方から来たバイクや自転車が衝突して、交通事故になった場合、運転手は責任を問われるのでしょうか。
交通事故総合分析センターの調査によると、2014年に、クルマのドアが開いたことが原因となる交通事故は、2325件発生したといいます。
そのうち、約9割がクルマのドアに後方からきたバイクや自転車が衝突したことによるものです。これらの要因には、バイクや自転車の多くが渋滞中で停車しているクルマの脇を通る機会が多いことが挙げられます。
一方、クルマ側の要因では、「後方不注意」といった人的な問題が挙げられ、ドアを開けるときに運転手や同乗者が後方の安全確認を怠った結果、衝突事故を起こす可能性があるのです。
自動車事故に詳しい保険代理店のスタッフは、このようなトラブルについて、次のように話します。
「クルマのドアを開いて発生した事故の責任について、状況によって過失割合は異なることはありますが、基本的には停車していたクルマの運転手に責任が問われる可能性が高いと思われます。
その場合、道路交通法第71条4の3(運転者の遵守事項)に該当します。これは、運転手は同乗者も含めて乗り降りする際に、安全確認をおこない、ほかの交通に危険を生じさせないようにすることが定められている法律です。
運転手が注意するべき点としては、運転手は同乗者が乗り降りする際に『周囲の安全に注意!』と、事前に周知することが大切になります」
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