日産「GT-R」登場から12年! 日本が誇るスポーツカーのR35型の歴史とは

開発責任者が変わり…現行GT-Rはどうなる?

 2014モデル(2013年11月)は、見た目の変更はわずかですが、基準車のシャシセットアップはGT-Rの「GT性能」を引き上げるために方向性を変更。しなやかな足の動きやフラットライドな乗り味で洗練された速さを追求した「大人が楽しめるGT-R」を目指しました。

 一方、GT-Rの「R性能」は新たにモータースポーツ直系チューニングを施した「GT-R NISMO」をラインナップ。つまり、GT-Rの「GT」と「R」の性能の比率を分けた2つのキャラクターに切り分けました。これは、スカイラインGT-R(R34型)時代のMスペック/Vスペックと同じ考え方です。

 GT-R NISMOはレーシングカー(GT3)に採用の専用ターボを装着し、600馬力/652Nmを発揮。構造用接着剤使用のボンディングボディ、専用チューニングのサスペンョン/高剛性ハブ/タイヤ、専用エアロパーツ(ダウンフォースは300km/hで+100kg)などにより、圧倒的なパフォーマンスを誇る。このGT-R NISMOに用意されるパッケージオプション「Nアタックパッケージ」装着車両がニュルブルクリンク北コースで量産車最速(当時)となる7分8秒679を記録しています。

 2015モデル(2014年11月)は、ショックアブソーバー特性変更やタイヤの変更により、操安性と快適性をより高レベルで両立。エンジン/トランスミッション/ブレーキ/ステアリングなど全ての見直し/作り込みにより、音や振動も低減させています。

 GT-R NISMOに採用されるアイテムを基準車にフィードバックさせた新グレード「トラックエディション・エンジニアードby NISMO」も設定。また、スカイラインGT-R(R34型)と同じシリカブレスのボディカラーを採用した特別仕様車「45th Anniversary」は限定45台発売されました。

特別仕様車「45th Anniversary」
特別仕様車「45th Anniversary」

 2017モデル(2016年5月)は、2回目となるビックマイナーチェンジとなります。ちなみにこの大きな変更のために、2016モデルは用意されずスキップされたといいます。

 エンジンは、ブーストアップや気筒別点火時期制御の採用などにより570馬力/637Nmにアップ。6速DCTは静粛性や制御の緻密化によりATのようなシフトアップ/ダウンを実現。

 外観はフロントバンパー、ボンネット、サイドシル、リアバンパーのデザイン変更やR35型の特徴の一つであるCピラーのキャラクターラインを無くした形状と大きく変わっていますが、これらは単純な意匠変更ではなく、冷却性能アップと空力性能の両立のため、つまり機能部品としての変更になります。

 インテリアは、インパネ形状を刷新。8インチに変更されたモニターやスイッチ類は操作性を意識したレイアウトで、パドルシフトはコラム固定式からステアリング一体型へと変更されました。

 車体は「タイヤをいかに接地させるか」という原点に立ち返り、キャビンのフロントウィンドウ周りの重点的な剛性アップを実施。前後バランスを整えられ、スラローム車速はアップ、修正舵頻度が下がったそうだ。このボディに合わせて、ショックアブソーバー/バネ/スタビライザーは再セットアップがおこなわれています。

 2018モデル(2017年11月)では、国土交通省認定サッチャム欧州カテゴリーII準拠 車両盗難防止システムの全グレード標準化とApple CarPlay対応と、小規模な変更のみです。また、特別塗装色・ミッドナイトオパールを含めた3色のボディカラーと3色の専用インテリアを組み合わせた「大坂なおみ選手 日産ブランドアンバサダー就任記念モデル」が限定50台で発売されました。

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1件のコメント

  1. GT-Rに取り付かれたような記事だな
    自分的にはR32でアテーサETSを用いた時点で没!なのだが
    言うならRB20DETのGTS-4までだろね

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