「オービス」手前でなぜ予告? 看板無い場所もあるのに…取り締まりを事前予告する意図とは
最近、見かける「移動式オービス」には予告看板がない?
2016年からは、持ち運びが可能な「移動式オービス」の運用も始まっています。この移動式の場合はどうなのでしょうか。
移動式オービスは固定式オービスを代替するものというより、警察が随時実施している有人での速度取り締まりを補助し、効率化する目的で導入されています。
神奈川県警は、従来の速度取り締まり(いわゆるネズミ捕り)はある程度の人員が必要で、大がかりになるため場所が確保できないケースもあったところ、移動式オービスを使用することで違反車を停めることなく、これまでできなかった箇所でも取り締まりが実施できる、としていました。
同県警は、おもに生活道路での取り締まりが中心としていましたが、ほかの地域では幹線道路で実施されることもあるようです。
移動式オービスに関して、事前告知の有無は場所によってさまざまです。前出のパソヤによると、「置きっぱなしで無人運用する中型タイプのものでは事前告知がありますが、三脚で設置する小型タイプは、告知看板などがなく警察官が立っている場合も多いです」と話します。
なぜ、移動式オービスには、前述したように撮影の「予告」と「犯罪行為の撮影」が当てはまらないのでしょうか。前出の警察署交通課は次のように話します。
「移動式オービスの場合に、予告看板が無いのは設置する手間などを省くためです。過去にさまざまな判例が存在し、それをもとに固定式オービスを設置する場合には手前に予告看板を置いていました。
しかし、移動式オービスは大抵の場合、警察官が側にいることから予告看板を置かないことが多いのです」
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また、各警察はツイッターなどでも、移動式オービスによる取り締まりを実施する旨を告知しています。ただし、取り締まり時間は日中か夜か、場所は「〇〇区内」といった程度の情報で、取り締まり実施時間も1時間から2時間というケースがあるようです。
予告看板の有無に関わらず、速度違反をしないことが安全運転に繋がります。オービスを気にしない運転が一番大切ということを肝に銘じておきましょう。
「移動式オービスの場合に、予告看板が無いのは設置する手間などを省くためです。」
これは明らかにおかしい。最高裁判例で予告・現場の撮影を要求されている。
「面倒くさいから、予告をしません」は単なる行政の不作為としての不法行為の疑いがあるのでは?