新型タントは家族に欠かせないメンバー? 世代を超えた使い勝手とはどんなもの?

2019年7月に4代目モデルへとフルモデルチェンジしたダイハツ「タント」。最近の新車市場では、背の高い軽自動車が人気ですが、タントも人気ジャンルに属している売れ筋モデルです。そんなタントが満を持して進化した中身とは、どんなものなのでしょうか。

新型タントの走りはどんな感じ?

 さて、そんなタントを運転してみると、自然吸気エンジンは発進直後からの滑らかさ、軽快さが街中の走行によく合います。
 
 日本初となる複数回点火(マルチスパーク)を採用したエンジンと、世界初となるスプリットギヤを用いた新開発CVTによって、加速度が約15%アップしたそうです。急な上り坂や高速道路の追い越しなどでは、ちょっと強く踏み込む必要があるのでノイズも大きめになってしまいますが、安定感があって乗り心地も上々でした。

街中から高速まで、走りが進化したタント
街中から高速まで、走りが進化したタント

 そして全域でトルクアップしたというターボエンジンは、低速から湧き出るようなトルクでとてもパワフル。加速フィールにもステアリングフィールにも荒さのない丁寧な走りですが、こちらが望めばちょっとヤンチャでスポーティな顔も見せてくれます。

 高速道路ではガッシリとしたフラット感が続き、追い越しも余裕たっぷり。カーブではジワリと沈み込んで弧を描くような、上質な挙動に感心しました。

 自然吸気エンジンと同様、安心感の高い走りは運転者や同乗者にも優しく、これがDNGAのもたらした進化なのかもしれません。

 こうした走りの進化をベースに、安全性能も大幅に充実しています。従来から採用してきた世界最小のステレオカメラを搭載しながら、ダイハツ独自の制御ロジックを進化させて機能を強化させた「次世代スマートアシスト」を採用。

 クルマが車線をはみ出さないようステアリング操作をアシストする「車線逸脱抑制制御機能」や、ハイビーム走行中に対向車を検知して自動で遮光する「ADB(アダプティブドライビングビーム」、従来のエンジン出力抑制にブレーキ制御も加わった「ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)」などが新たに加わりました。

 さらに、ノロノロ渋滞でも使える「全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)」をはじめ、クルマが車線中央付近を走るようステアリング操作をアシストする「LKC(レーンキープコントロール)」、音声と画面ガイドで並列駐車・縦列駐車のステアリング操作をアシストする駐車支援システム、「スマートパノラマパーキングアシスト」。

 これらの先進運転支援機能を揃えた「スマートアシストプラス」を設定して、軽トップクラスの安全性を実現しています。

 こうして見ると、乗り降りにも室内空間にも運転していても、新型タントには毎日使ううちに「あってよかった」と必ず実感できる進化ばかり揃っていると感じました。

 それは大人も子供も、若い世代もお年寄りも分け隔てなく、みんなに頼りにされてきたタントだから気づけたことかもしれません。新型タントはもはや、クルマを超えた「家族に欠かせないメンバー」と呼べる1台になったのだと思います。

日常使い最強? 新型タントは、世代を超えた相棒車の細かな部分を画像でチェック!(36枚)

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