海底トンネルのさらに下に潜入!? 東京湾を横断する「アクアライン」の秘密に迫る
海底トンネルの下に潜入!「アクアライン探検隊」ツアーとは
「アクアライン探検隊」は、アクアラインの地下トンネルの下にある緊急避難通路の見学だけでなく、海上保安庁・自衛隊の船の見学、道路パトロールカー・高所作業車の体験試乗などを1時間半かけておこなうというものです。
ガイドスタッフの案内で、1組25名ほどの規模で回ります。筆者(鈴木ケンイチ)が同行した組は、半分くらいが家族での参加で、子どもは5名ほどでした。
最初に向かったのはアクアトンネルの緊急避難通路。入り口は、上り線と下り線というふたつのトンネルの横にある、入り口だけ掘られた第3のトンネルから入っていきます。そこから階段を下って上り線のトンネルの下へいきます。
ちなみに、アクアラインは、直径約14mのトンネル2本からなり、それぞれ上り線と下り線の道路として利用しています。なお、丸いトンネルの上半分が道路で、下半分が避難通路という構造です。
取材した日は、気温が30度を超す真夏日。ところがトンネルの下へと向かう4枚の扉を超えていくと、だんだんと気温が下がっていきます。
トンネルは外気と遮断されており、冷房がなくても気温が保たれていることから、参加者からは、「涼しい」という声があがっていました。
また、コンクリートでできた緊急避難路のすぐ上をクルマが通っているというのに、意外と騒々しくはありません。ガイドさんの説明もよく聴こえます。
避難路で面白いのはスロープでした。クルマが走る道路エリアから、床下の避難路への移動は、滑り台になっていたのです。これは、足の不自由な人でも迅速に避難できるようにということです。
一方で、消防隊や救急隊が避難路から上の通常の道路へ向かう通路は、滑り止め付きの坂道になっています。避難路は海ほたるから川崎方面へ10kmほどまっすぐに続くはずですが、照明が落とされていることもあり、奥は真っ暗だったのが残念でした。
とはいえ、30分ほどの避難路見学は、十分に探検気分を味わえました。以前は、こうした施設見学は、サマーフェスティバルだけのお楽しみでしたが、2019年から、個人での参加は火・水、団体での参加は木・金とし、各日2回開催されるようになりました。そして、サマーフェスティバルとは違い、有料となります(大人:1人1000円/子ども:1人500円)。申し込みはネット予約で、対象年齢は小学3年生以上です。
避難路の見学のあとは、7階分もある非常階段を上って地上へ出ると、実際に使用されたシールドマシンのカッターフェイスを見学しました。そのあとは、パトロールカーを眺めながら、しばしの休憩です。希望者は、5mまで上がる高所作業車に乗ったり、パトロールカーに乗り込むこともできました。
続くメニューは、海上保安庁の巡視艇の見学です。これは普段の「東京湾アクアライン裏側探検」にはない、「サマーフェスティバルin海ほたる」だけの特別メニューです。時間帯によって海上保安庁と自衛隊の船のどちらかを見学することができます。
今回、見学できたのは海上保安庁の巡視艇「たかたき」でした。「たかたき」は消防機能を備えており、消火のための装備の説明や、船室、ブリッジでの普段の業務の様子などが説明されました。
実際に運用されている船舶の見学ということで、小さな子供だけでなく、大人も大いに盛り上がっていたのが印象的でした。
30分ほどの船舶の見学が終われば、「アクラライン探検隊」のメニューはすべて終了。充実した内容でありながら、参加費無料ということで、毎回、大人気になるのも、当然のことでしょう。
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「サマーフェスティバルin海ほたる」は、トンネルの避難路見学だけではありません。オープニングイベントでは、福島/群馬/埼玉/千葉/神奈川/海上保安庁/自衛隊千葉協力本部/NEXCO東日本/海ほたるPAの人気のゆるキャラたちが登場し、子供たちを大いに喜ばせました。
また、海ほたる内の4階には、福島/群馬/埼玉/千葉/神奈川/海上保安庁/自衛隊千葉協力本部/東京海洋大学によるブースが設置され、各県の特産品の販売などがおこなわれていました。
さらに、クイズラリーや縁日スペース、お子様向けワークショップなどもあり、お祭り気分を盛り上げます。夕方からはステージでのライブが行われ、19時半ごろにはフィナーレとして約4000発の花火が打ち上げられました。
2020年はオリンピック開催の年ということでいつもと違う可能性もありますが、それでも例年通りであれば、6月くらいに応募が発表されます。気にある方は、その時期にイベントの告知をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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