車のトラブルどう防ぐ? お盆時期に多い救援依頼とはどんなもの?
高速道路で延々と続く渋滞時や観光地周辺で起きるクルマのトラブルは、なるべく避けたいものです。お盆の時期の炎天下のドライブで注意したいことはなんでしょうか。
JAFへの救援依頼が多いトラブルの1位とは
2019年のお盆休みは、8月10日から8月18日まで最大9連休とする人も多いでしょう。この長期連休を利用して里帰りを計画する人もいると思いますが、出かけた先で心配なのはクルマのトラブルです。
遠出したときに気をつけたいトラブルとしては、どういったものがあるのでしょうか。
クルマにトラブルが起きたとき、頼りになるのがロードサービスをおこなうJAF(日本自動車連盟)ですが、お盆の時期に増える救援要請内容はあるのでしょうか。JAF広報部は以下のように話します。
「夏に増えるJAFへの救援要請内容ですが、とくにございません。JAFロードサービス救援データでは、件数の増減は一年を通してほとんど変動しない傾向です」
統計資料によると、2018年のお盆の時期(2018年8月11日から8月19日の8日間)に、JAFに救援依頼があった件数は、一般道で6万6827件、高速道で3542件でした。圧倒的に一般道でのトラブルが目立ちます。
このなかで、一般道で起こったトラブルのトップは2万332件、全体の30%超となる「過放電バッテリー」、つまり「バッテリー上がり」でした。このトラブルは、高速道路においてもお盆時期の3番目の件数(218件)となっています。
これは、2018年度全体(2018年4月から2019年3月)の出動件数においても第1位(約71万件)のトラブルとなっていました。
一般的に「バッテリー上がり」は、ドアが開かない、エンジンがかからないことで気づいたという例が多く見受けられ、その原因は「過放電」と「バッテリーの破損・劣化」のふたつです。もっとも多いのがライト類や室内灯の消し忘れによるものです。
また、エアコンを全開で使用するような夏のドライブでは、クルマが作る電気量と使う量の不釣り合いからトラブルが発生しやすくなっています。
なかでも夏の夜間、雨が降って渋滞しているような状況では、エアコン、ヘッドライト、ワイパー、オーディオ、カーナビなどが同時に稼働することになります。
さらに渋滞のなかでブレーキランプも頻繁に点灯し、エンジンが回っていてもバッテリーが消耗します。この夏の厳しい使用状況を乗り越えても、夏の間のバッテリー酷使で、冬季になってからトラブルを起こすこともあり得るとJAFは説明します。
JAFは「クルマのエアコン電力消費量は、クルマが発電する電気容量の最大4割近くを使っているので、夏季はエアコンなど電装品の使いすぎに注意が必要です。また、ライトや室内灯の消し忘れに気をつけましょう」とも説明しています。
また、道の駅などでの休憩の際、半ドアによる室内灯の点灯が原因でバッテリー上がりを招いたなどの事例もあるようです。降車時の灯火類チェックを心がけるよう、JAFは注意喚起しています。
バッテリーのトラブルを未然に防ぐために、1カ月に1回程度はバッテリーに異常がないか、点検をおこなうべきだともいいます。
バッテリーには寿命があり、一般的には2年から3年といわれています。使い方や状況によっては交換時期が早まる可能性もあり、寿命を確認するためにも日常的に点検をおこない、寿命がきたら新品に交換するようにしましょう。
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