秋がベストシーズン! いまなら手が届きやすいオープンカー5選
欧州テイストの国産オープンカーもある
●BMW「1シリーズ カブリオレ」
2004年に登場したBMW「1シリーズ」は「3シリーズ コンパクト」の後継車で、BMWのエントリーモデルでした。
コンパクトカーであってもBMWの世界共通のキャッチフレーズである「駆けぬける歓び」を実現するために、FR駆動を採用。前後の重量配分をほぼ50:50として走行性能を高めるなど、スポーティなコンパクトカーです。
2007年には2ドアクーペをベースに電動開閉式ソフトトップを備えた4人乗りオープンモデル「カブリオレ」が登場(日本国内の正規輸入は2008年から)。
日本向けの「120i カブリオレ」は、最高出力156馬力を発揮する2リッター直列4気筒エンジンに6速ATが組み合わされています。
必要にして十分な動力性能と優れたドライブフィールを持ちながらも、フルオープンの爽快感も味わえます。
中古車情報サイトで120i カブリオレを検索すると、車両本体価格で100万円未満のものを見つけることができますが、コンパクトカーとはいえBMWですので、何かメカニカルトラブルが発生した際の修理費用は、国産コンパクトカーよりも高くなる傾向があります。
保証内容や整備状況がしっかりした販売店で購入することをおすすめします。
●日産「マイクラ C+C」
2005年にヨーロッパで販売が開始された日産「マイクラ C+C」は、当時のコンパクトカー「マイクラ」(日本名:マーチ)をベースにした4人乗りのクーペ・カブリオレで、製造は英国日産がおこなっていました。
車名のC+Cは「クーペ+コンバーチブル」の意味で、ドイツの名門コーチビルダーであるカルマン社と共同開発した「スタイリッシュガラスルーフ」が特徴です。
約22秒でフルオープンとなる電動ルーフはクローズド状態ではグラストップとなり、陽射しの強い時はサンシェードで遮ることも可能です。
日本に輸入が開始されたのは2007年モデルからで、国内のマーチにはない1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載。足回りのセッティングも欧州仕様に準じていました。
乗車定員は4人になっていましたがリアシートは極端に狭く、あくまでも補助用と思っていたほうがよいでしょう。
2010年に予定していた販売台数の1500台に達したため、販売が終了されました。
中古車情報サイトでマイクラ C+Cを検索したところ、安いものでは車両本体価格20万円台からありますが、高いものでは150万円を超えているものもあります。
英国日産が製造したとはいえ輸入車であり、国内のマーチと違う部分は補修部品の価格が割高であることが想像できますので、その点を考慮したほうがよいでしょう。
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今回紹介した5台のオープンカーは、どれも概ね10年ほど前のモデルです。程度にもよりますが、まだまだ十分に現役で使えるでしょう。
ただし、意外と欠品パーツがあるのも確かです。メーカーが過剰な部品製造を抑えたいという事情も理解できますが、クルマの寿命が伸びている昨今の状況も考慮してほしいところです。
また、新規登録から13年を超えると自動車税と自動車重量税が高くなります。日本は自動車先進国ですが、このような懲罰的な税制では、豊かな自動車文化は育たないのではないでしょうか。
そして紹介されないスマートカブリオ。
RRの挙動、全長2.3mのボディ、年式的にも10年前後のものが安価であることと特徴はいっぱいあるのに。