JAFの会員であるにも関わらず、「ロードサービスの利用は数年に1回あるかないか、会員優待なんて使ったことない」という人がいたら、それはとてももったいないことです。会員優待のなかには1回の利用で年会費4000円を回収できるものもあります。

　JAF広報部の調べでは、2018年度で延べ6852万1032名の優待利用がありました。JAFの会員には、いったいどのようなお得な特典があるのでしょうか。

　筆者（加藤久美子）自身も、JAFの会員優待は近年とくによく利用しています。ある1か月で、家族や友人グループとの食事や宿泊などで獲得した会員優待の合計をチェックしてみたところ、なんと1万円以上にもなりました。

　このなかには、期間限定や“1000円以上お買い上げ”など条件付きの無料サービスも含まれています。会員特典を受けたサービスをまとめると、全部で10個もありました。

・静岡県内の高速道路SAでコーヒー200円 × 4回 ＝ 800円（会員証）

・広島県内の高速道路SAでソフトクリーム350円 × 1回 ＝ 350円（会員証）

・宅配パエリア「ビバパエリア」でチョリソー3本のホイル焼き 420円 × 1回 ＝ 420円（会員証）

・ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」で10％引き　500円 × 1回 ＝ 500円（会員証＋紙クーポン）

・カレーチェーン「ゴーゴーカレー」でトッピング100円 × 5回 ＝ 500円（会員証）

・ステーキレストラン「ステーキ宮」で合計金額から3％オフ150円 × 2回 ＝ 300円（会員証）

・ドラッグストア「マツモトキヨシ」で買い物10％オフ480円 ＋ 5％オフ200円 × 2回 ＝ 880円（会員証＋紙クーポン）

・和食レストラン「大戸屋」でドリンクバー290円 × 3名 ＝ 870円（会員証＋紙クーポン）

・サンマルクで焼きたてパン1袋5個入り200円相当 × 1回 ＝ 200円（持ち帰り）

・「かんぽの宿阿蘇」4名で宿泊し1名1泊500円 ＋ グラスビール1杯450円 × 4名 × 2泊 ＝ 7600円（会員証）

　合計で、なんと1万2420円にものぼります。かんぽの宿阿蘇での7600円を引いても、日常的な生活のなかで1か月あたり約5000円の割引を受けたことになります。

　じつは、JAFの会員優待は日本国内にとどまりません。JAF会員証をよく見てみると、右上に「AAA」と書かれたマークがあります。AAA（アメリカ自動車協会）はアメリカ版JAFのような組織で、このマークがあればAAA会員と同様のサービスを受けられる場合があるのです。

　アメリカ以外にも、ヨーロッパやオーストラリアなど世界50か国でさまざまな優待があるので、海外旅行へ行く人は会員証をお忘れなく。

　筆者がこれまでアメリカで経験した会員優待で主なものを挙げると、アメリカンレストラン「ハードロックカフェ」で食事代合計から10％オフ、アメリカとカナダの国境にある免税店で全商品20％オフ、サンフランシスコのフィッシャーマンズワーフにある観光スポット「ピア39」の駐車場では2時間分（1時間10ドル位）が無料になるなどです。

　レストランやホテルなどAAAマークのある場所で、意外な優待を受けられる場合があります。

　なお、AAA会員対象の割引サービスを受ける際にJAF会員証とあわせて必要なものとして、AAAの「ディスカウントカード」があります。ディスカウントカードは、JAFの公式ウェブサイトからダウンロードできますので、アメリカへ旅行する際には印刷したうえで携帯することが必要です。