夏のガス欠トラブルに注意! 高速道路上のガス欠は交通違反になる可能性も
夏は行楽シーズンに加えて、お盆などの大型連休も重なり、普段とは環境が変わります。とくに、高速道路では普段気にならない「燃料切れ」のトラブルが増加傾向にあるといいます。なぜ、燃料切れは夏場に増えているのでしょうか。
夏に発生しやすい燃料トラブル!
普段、近場や日帰りでクルマに乗る場合、いたるところにガソリンスタンドがあるため、燃料が足りなくなる「ガス欠」に悩まされる心配は少ないです。
しかし、夏場のお盆休みなどの連休時には燃料切れのトラブルが発生しやすくなるといいます。なぜ、夏場に燃料切れのトラブルが増加傾向にあるのでしょうか。
2018年度(4月から翌年3月)のJAFロードサービス出動件数は、高速道路上で7万3154件あったといいます。そのなかの主なトラブルは、1位「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足(2万7043件)」、2位「燃料切れ(9080件)」です。
また、シーズンでは年末年始、GW、お盆で比べるとタイヤと燃料トラブルは、夏場に増加していることがわかりました。タイヤに関しては、夏の気温上昇によって路面温度が高くなることからさまざまなトラブルが発生していると予想できますが、なぜ燃料トラブルも増加傾向にあるのでしょうか。
夏場の燃料トラブルについて、JAFは次のように説明しています。
「燃料切れについては、いくつかの理由が関係しています。夏場はエアコンの冷房機能を多用します。冷房機能に必要なコンプレッサーという装置をエンジンで動かしているために、その分燃料消費が多くなるからです。
また、近年の高速道路ではガソリンスタンドの減少や営業時間の短縮によって、100km以上給油ができない区間が増えていることや、行楽シーズンゆえの大渋滞などが燃料切れの理由です。
なお、給油できない区間で燃料切れの可能性がある場合は、早めに一般道に降りてガソリンスタンドに寄ることを検討してください。万が一、高速道路上でガス欠の症状が出た場合には、安全な場所に移動してからロードサービスを呼ぶことを推奨します」
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さらに、高速道路上で燃料切れなどのトラブルで止まった場合には、「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」に問われる可能性があります。
これは、道路交通法第75条の10などで定められている、「高速自動車国道、または自動車専用道路に進入する場合には、事前に、車両の点検、または積載物の点検をして必要がある場合においては、自動車を運転することができなくなること、または積載している物を転落・飛散させることを防止する措置を取らなければならない」というものです。
違反となった場合には、違反点数2点、反則金は「大型車・中型車:1万2千円、「普通車:9千円」、「自動二輪車:7千円」が科されます。
また、JAFはタイヤや燃料トラブル以外にも、夏場には燃料切れと同じく渋滞中に電装品を使いすぎるとバッテリー上がりの原因になることから「バッテリー上がり」にも注意が必要とアナウンスしています。
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