人気SUVなぜ減少? 日産のSUVラインナップが激減した理由とは
奥様のニーズは、ミニバンからSUVに変化した?
SUVと同様に人気を博しているのが、ミニバンです。国内のミニバン市場は、平成の30年間には浮き沈みはありますが、堅調な販売を維持しています。
2018年の新車販売台数TOP20では、日産「セレナ」、トヨタ「シエンタ」「ヴォクシー」「アルファード」「ノア」、ホンダ「フリード」「ステップワゴン」と多くのモデルがランクインしています。
しかし、最近では「ファミリー = ミニバン」というイメージが変わってきているようです。日常的にミニバンを運転する機会の多い奥様たちから「ミニバンは嫌」という声が増えているといいます。
最近のユーザー動向について、トヨタの販売店スタッフは次のように説明しています。
「ミニバンの人気は高いままです。やはり、家族で使うことを考えると一番理想に近いクルマといえます。しかし、各自動車メーカーからは、コンパクトや3列シート車など多様化するニーズに応えられるように、さまざまなSUVが出ています。そうしたことから、ミニバンでなくても良いと考えるファミリーがSUVに乗り換えをするケースも増えています。
とくに、新型RAV4は20代・30代といった若年層に好評なことから、若いファミリーではSUVを購入される可能性も高いといえます」
また、都内の幼稚園に子どもを通わせている奥様たちは、次のように話します。
「最初は、クルマのことをよく知らずスライドドアなど使い勝手の良さが魅力的でしたが、出かける際に同じクルマと遭遇することも多く、他人と一緒というのが嫌かなと思いました。最近では、SUVでも使い勝手を意識したクルマも多いので乗り換えを検討しています(40代・子ども2名)」
「スライドドアや人を多く乗せられることは魅力ですが、ミニバンは大きいので狭い道や駐車時に苦労します。ほかのクルマに比べて四角いから運転しやすいと聞きますが、人によっては慣れても運転しにくいと思います。親戚のSUVに乗った際には、車高が高いおかげか段差なども気にならなく乗りやすかった印象です(30代・子ども1名)」
「いま、メインはSUVに乗っていて、サブとして軽自動車に乗っています。以前までは、ミニバンをメインとして遠出に使っていましたが、高速道路などではいまのSUVの方が快適です。ただし、近所での移動はスライドドアの軽自動車の方が使い勝手が良いです(40代・子ども2名)」
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自動車メーカーのSUVブームが続くなかで、人気ジャンルのミニバンからSUVに乗り換えるユーザーも出てきているようです。
極端に多い販売台数が見込めなくても多彩なSUVモデルが登場することは、国内市場の活性化に繋がります。今後も、マツダ「CX-30」やダイハツ「DNトレック(仮)」、そしてジュークの新型モデルが登場を控えているなど、SUV市場は今後も注目されるジャンルといえます。
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