ランクル人気はなぜ続く? 日産や三菱が撤退した大型本格四駆でトヨタだけが生き残る理由

トヨタ車でもっとも歴史があるランドクルーザー

 根強い人気を誇るランドクルーザーですが、そのルーツはトヨタのなかでも、とくに古いものです。そのスタートは1951年の「トヨタジープBJ型」でした。

トヨタ「ランドクルーザー(40系)」
トヨタ「ランドクルーザー(40系)」

 これは、米軍と発足直後の警察予備隊からの発注に応えて開発されたもので、通称「トヨタ・ジープ」と呼ばれました。

 その後、名前を「トヨタBJ」と改め、1954年6月に正式名称を「トヨタ・ランドクルーザー(20系)」に変更。そこから60年を超える歴史がスタートします。

 ランドクルーザーは、その後、1960年に40系のランドクルーザーに世代を交代。40系ランドクルーザーは海外に向けて販売され、高い人気を集めました。

 そして、その人気を受け継いだのが、1984年に登場する70系ランドクルーザーです。こちらも非常に人気が高く、2014年には日本国内向けに記念限定発売されています。

 一方、1967年にはステーションワゴンタイプの50型ランドクルーザーがデビュー。海外向けの発売もおこなわれて、こちらも人気モデルとなります。

 この50型ランドクルーザーは、1980年に60系、1989年に80系、1998年に100系、2007年に現行の200系ランドクルーザーへと続いていきます。

 現在のランドクルーザープラド(150系)のルーツとなるのが、1985年に70系の派生モデルとなった「70ライト/ワゴン」です。1990年に最初のランドクルーザープラド(70系)となり、1996年に90系、2002年に120系、2009年に現行の150系ランドクルーザープラドと進化しました。

 現在、日本で発売されているのは、200系のランドクルーザーと150系のランドクルーザープラドの2モデルとなります。

 200系ランドクルーザーは、トヨタSUVのフラッグシップといえる存在です。全長4950mm×全幅1980mm×全高1880㎜という堂々たるボディに最高出力318馬力の4.6リッターV8ガソリンエンジンを搭載。装備も豪華なものとなっています。

 対する150系ランドクルーザープラドは、もう少しカジュアルな雰囲気です。全長4825mm×全幅1885mm×全高1850㎜と、ランドクルーザーよりも一回り小柄。といっても、ラージSUVならではの堂々としたスタイルです。

 エンジンは、最高出力177馬力の2.8リッターディーゼルと、最高出力163馬力の2.7リッターガソリンの2種類を搭載。2モデルとも、3列シートと2列シートがありますが、人気が高いのは3列シートのようです。

 ランドクルーザープラドでは6割、ランドクルーザーでは9割以上のユーザーが3列シートを選択しています。3列シートの大型SUVは、ミニバンと同様の使い方もできるというのも魅力でしょう。

 レクサス「LX」は、ランドクルーザーの姉妹車となります。ただし、レクサスには最高出力377馬力の5.7リッターV8ガソリンエンジンが搭載されているのが違いです。

 なお、プラドのレクサス版は「GX」ですが、海外のみの展開で、国内では販売されていません。

※ ※ ※

 世界屈指の壊れないクルマを作るトヨタの中でも、とくに“壊れないこと”に力を入れたランドクルーザー。そこにあるのは本物感と、世界中で称えられることで築かれたステイタスといえます。

 丈夫さ、本物感、ステイタスがランドクルーザーの魅力です。何十年もかけて醸成させてきた魅力が、ランドクルーザーの人気の理由ではないでしょうか。

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1件のコメント

  1. 三菱はパジェロを無くすべきではなかった

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