登場から半世紀、今なお愛される名車 ホンダ初代「シビック」ってどんなクルマ?
1974年のCVCC登場で世界的な大ヒットモデルに
このシビックの名を一躍有名にしたのは、1973年12月12日に発表された「シビックCVCC」です。CVCCとはホンダの低公害エンジンで、当時、世界一厳しい排出ガス規制法だった、アメリカの「マスキー法(1970年12月発効)」を初めてクリアしたエンジンでした。
ちょうどその頃、第四次中東戦争が勃発し、「オイルショック」と呼ばれる石油燃料高騰がおきたこともあり、シビックは世界中で大ヒット。ホンダの世界戦略車としての地位を築きました。
4ドアセダンやスポーツモデル「1200RS」、「シビックバン」など追加車種も増えていき、1979年には2代目シビックにフルモデルチェンジされます。初代が登場してから47年、いまではシビックは10世代を数える、ホンダでは一番長く続く車名となりました。日本では一時期、ホンダの乗用車ラインアップから外れていましたが、2017年に10代目シビックが登場、8年ぶりにシビック名が復活しました。
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初代シビックが登場した1972年(昭和47年)は、札幌冬季オリンピックが開催された年(2月)。連合赤軍によるあさま山荘事件(2月)なども起きた時代でした。
クルマ関連では、いまも続く「若葉マーク(初心者マーク)」が制定(10月)されたり、日本初のジャンクション、小牧JCTが完成して東名道と中央道が直結(10月)したり、東北自動車道の岩槻ICから宇都宮ICまでが開通(10月)したりと、モータリゼーションがさらに進んでいます。
新車では、トヨタの初代「カローラレビン/スプリンタートレノ」やスバル「レオーネエステートバン」などが発売されたのも1972年でした。
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