いまやドラレコ・ETCは定番装備? 夏場に増加する故障トラブルの対処方法とは

近年、増加傾向にある交通トラブル。万が一の証拠品としてドライブレコーダーを装着する人が増えています。また、高速道路を利用する人には無くてはならないETC車載器(ETCカード)もいまやクルマの定番装備です。今回は、夏場に起こりやすいドライブレコーダーとETC車載器のトラブル対処方法を紹介します。

急増するドラレコの意外なトラブルとは?

 最近、ニュースなどで取り上げられる交通トラブル。煽り運転や逆走、ペダルの踏み間違えなど、いつ何が起こるかわかりません。

 それらのトラブルに対する抑止力や証拠品として、「ドライブレコーダー(ドラレコ)」が急速に普及しています。

 ほとんどの場合、ドラレコを装着したらひとまず安心と思いがちですが、いざトラブル時に録画がされていないというトラブルが多発しています。なぜ、録画トラブルが起きているのでしょうか。

いまや定番アイテムとなりつつあるドライブレコーダー
いまや定番アイテムとなりつつあるドライブレコーダー

 一般社団法人「ドライブレコーダー協議会」の調べによると、ドライブレコーダーの出荷台数は、2016年度の約140万台に対して、2017年度では約260万台と大幅に増加しています。

 その一方で、国民生活に関する情報の提供及び調査研究などをおこなう国民生活センターには、ドライブレコーダーの普及に伴い同機械に対する相談が増えているといいます。

 2013年以降、ドライブレコーダーに関する問い合わせは444件。うち88件が「映像が残っていなかった」など記録に関するものとなっているようです。
 
 また、国民生活センターが2000人を対象に実施した調査によると、事故やトラブル時以外に「映像を確認したことがない」と答えたユーザーは全体の半数近い881人(44%)だったといいます。

 実際に、「当て逃げ事故に遭い、警察からドラレコの映像提供を求められたが、5カ月前から作動しておらず事故当時の映像が録画されていなかった」という相談もあるようです。

 録画トラブルについて、ドライブレコーダーなどを扱うメーカー担当者は次のように話します。

「現在、市販されているドライブレコーダーの多くは、フロントガラス付近に取り付けるものが多く、エンジン始動からエンジン停止までを自動でSDカードに記録し、容量がいっぱいになると古いファイルから順次、上書きされていくタイプが主流となっています。

 運転中の映像を常時録画することから、SDカードへ情報を書き込む回数は多くなるため、定期的な初期化(メンテナンス)や交換が必要になります。

 また、夏の直射日光による車内気温上昇の影響が多い時期などは、ドライブレコーダー本体が熱によって動作不良となることがあります。そのため、購入時には動作温度の確認が必要です」

※ ※ ※

「ドライブレコーダーを取り付けたが、SDカードの不良で録画されていなかった」や、「SDカードをパソコンで再生すると、全く録画されていなかった」などというユーザーからの事例もあるだけに、既にドライブレコーダーを装着している人は、適切な機能を得るためにも定期的なメンテナンスが必要です。

 また、ドライブレコーダーを購入したユーザーの多くは、「事故やトラブルが起きたときの記録用」と回答。さまざまな交通トラブルに対して、有益な情報を残すことができるドライブレコーダーの採用に積極的であることが分かります。

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