車のイオン発生装置なぜ増加? 空気環境の改善ニーズが高まる理由とは
「長持ちのナノイー」と「除菌のプラズマクラスター」大きな違いはなに?
メーカー純正で採用されているナノイーとプラズマクラスター。ナノイーは、パナソニックの商標で、空気中の水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオンを指します。
従来のイオンは、壊れやすいため拡散しづらいものでしたが、ナノイーでは水に包まれているため長持ちし広範囲に届きやすいというのが特徴です。
一方のプラズマクラスターは、シャープが開発したプラズマ放電を利用したイオン生成の技術で、空気中の水と酸素から水素のプラスイオンと酸素のマイナスイオンを発生させます。
このプラスとマイナスのイオンが結合することで、空気中の雑菌やカビ菌を不活性化させる効果があるといわれています。
イオン発生装置自体は、カー用品店でもさまざまな商品が販売されています。これらの汎用品の多くも、ナノイーとプラズマクラスターが中心で、5千円から1万2千円のものが主流です。
低価格帯のものはエアコンの吹出口に取り付け、エアコンの送風を利用してイオンを拡散するタイプで、高額なものは拡散用のファンを内蔵しています。
なお、ナノイーとプラズマクラスターなどにこだわらないのであれば、シガーソケットに挿すだけの簡易なものが2千円以下から購入可能です。
その相性の良さから高級車に搭載され、今では軽自動車でも採用するモデルがあるほど普及したイオン発生装置。
一方で、イオンは存在も効果も目に見えないため手を出しづらいという側面があるのも事実です。
しかし、「マイナスイオンブーム」から約20年経っても多くの商品があるということは、一過性のものではなく定番化した機能商品といえます。
<
【了】
1 2
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。