これぞスポーツカーの原点! 日本で売っているFRのMT車5選
「ロードスター」をベースとしたイタリアンスポーツ
●マツダ「ロードスター」

平成元年(1989年)に発売されたオープン2シーターFRスポーツがマツダ(ユーノス)「ロードスター」です。
ロードスターが発売された時には、国産車でオープン2シーターのスポーツカーは皆無で、世界的にもかつてほどの栄華はありませんでした。
しかし、ロードスターの登場によってオープン2シーターの市場が再燃し、各メーカーがロードスターに追従するようにオープン2シーターを発売するなど、大きな影響を与えたモデルでもあります。
マツダが提唱する「人馬一体」をコンセプトとして、軽量な車体にパワフルすぎないエンジンを搭載し、パワーを使い切れるような走りでドライビングプレジャーを高めています。
現行のロードスターは2015年に発売され、初代への原点回帰を行ない、最軽量のグレードで990kgという車重を実現。
1.5リッター(RFは2リッター)直列4気筒自然吸気エンジンを搭載して、トランスミッションは6MTと6ATが選べますが、ロードスターをフルに楽しむならば、やはり6MT一択でしょう。
●アバルト「124スパイダー」

2013年にフィアットとマツダが提携契約を締結し、2016年にマツダ「ロードスター」をベースにしたオープン2シータースポーツ、フィアット「124スパイダー」が発売されます。
日本での販売は124スパイダーをベースにチューニングした、さらにスポーティに仕上げられたアバルト「124スパイダー」のみとなっています。
エンジンは、ロードスターの1.5リッター自然吸気に対し、自社製の1.4リッター直列4気筒ターボで、最高出力は170馬力を発揮。
車両重量は1130kgとロードスターに比べ重くなっていますが、パワーウェイトレシオは6.65kg/psと、アバルトの名に恥じぬスペックとなっています。
外観は初代「124スパイダー」をオマージュしたデザインで、ノスタルジックな雰囲気となっており、ロードスターの流麗な印象とは明確な違いをみせています
トランスミッションは6MTと6ATが用意され、6MTはロードスターからギア比が変更されるなど、124スパイダー専用に設計されています。
※ ※ ※
2019年3月に日本で発売された新型BMW「3シリーズ」は、ついにMTがなくなってしまいました。これは日本国内だけではなく、本国や欧州で販売されている3シリーズ・ガソリン車も同様です(ディーゼルのみMTあり)。
こうした流れは世界的なものであり、日本よりもMT比率が高い欧州でも避けらないのが現状です。
ATの進化による影響であって、ある意味仕方がないのかもしれませんが、MT車が少なくなるのは寂しいですね。
【了】
Writer: くるまのニュース編集部
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