百獣の王ライオンもびっくり! ランドローバーの新型「ディフェンダー」がアフリカで見せた実力とは
次期型モデルのランドローバー「ディフェンダー」がアフリカにて、最終フィールドテストを実施。世界中のファンが待望する新型「ディフェンダー」はどのような進化を遂げているのでしょうか。
伝統と革新をハイセンスに融合
2016年に惜しまれながら生産終了となったランドローバー「ディフェンダー」が、いよいよカムバックしそうな気配となってきました。
ジャガーランドローバー社も、擬装車ながら新型の情報を小出しにし始めています。今回はそれらの情報をもとに、次期ディフェンダーがどんなクルマになっているのか予想していきます。
1948年に英国で生まれたランドローバー。シリーズ1から始まり、シリーズ2、3、そして途中からシリーズ3についたモデル「ディフェンダー」と、そのDNAは受け継がれてきました。
ランドローバーは、ディフェンダーのほかに高級シリーズであるレンジローバー、ミドルレンジのディスカバリーやフリーランダーなどを追加してきました。そのラインナップのなかでも、質実剛健なスタイルと走行性能から、ディフェンダーは世界で愛されてきた名車です。
筆者(山崎友貴)もかつて、ディフェンダーに数年間乗っていました。ランドクルーザー70系にも通じる「いかにも道具」というヘビーデューティな雰囲気と、卓越したオフロード走破性は、都市生活者だからこそ魅了されてしまう部分が多かったことを、今でも思い出します。
現在はジープ「ラングラー」に乗っていますが、同じワークホース系のクルマでも、やはりディフェンダーはすべての点において別格という気がします。
2016年に、世界中のファンに惜しまれながら生産を終了したディフェンダーですが、いよいよ復活の時が刻々と近づいているようです。というのも、ジャガーランドローバー社は先日、アフリカの動物保護団体の支援で実施した、新型ディフェンダーの最終フィールドテストの様子を発表しました。
新型ディフェンダーは、まだデジタルカモフラージュで擬装されていますが、目を凝らして熟視するとさまざまな性能や機能が見えてきました。
まずエクステリアですが、レンジローバーに代表される現代のランドローバーのテイストを前面に押し出しながらも、かつてのディフェンダーであったディティールが上手に盛り込まれていることが分かります。
例えばフロント形状ですが、バンパーからボンネットにかけてはレンジローバーによく似ています。分厚い顔を好む北米や中国市場を意識しているのでしょう。
ヘッドライトもほぼ同じ形状のようです。ただし、台形の異形ヘッドランプのなかには、丸いLEDデイライトが採用されているようで、そのことからも旧型のイメージを随所に出そうというデザイナーの意図が感じられます。
ボディ全体のデザインは、極力スクエアにしようとしているようで、とくにボディ後部は非常に角が立った形状になっています。さらに大型のオーバーフェンダーもまた、旧型から受け継がれた大ぶりのものが採用されています。
ファンなら思わずニヤリとしてしまうのは、リアの意匠です。まず、後部断面形状は、先代同様に四角を2段に積み重ねた形状になっていることが分かります。
さらに下段の外側に出張った部分に、リアコンビネーションランプが取り付けられている意匠も、旧型に酷似。擬装の下をよく見てみると、外側に四角いLEDランプが並べられているのが見えます。
かつては丸形のブレーキランプやウインカーが並んでいましたが、さりげないディティールにも旧型の雰囲気が再現されているようです。
さて、90インチホイールベースボディと110インチホイールベースボディが用意されるのがランドローバー&ディフェンダーの伝統ですが、今回もこのラインナップは健在。ショートとロングの2つのボディがラインナップされるようです。
昨今はショートボディのクロスカントリー4WDが少ないので、発売されれば日本でも注目を集めるに違いありません。ただし、ピックアップトラックバージョンが用意されているかは不明で、後年になってから追加されるのかもしれません。
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