環境対応車とも呼ばれるエコカーは、今やクルマ市場の主流となりました。しかし発売当初は従来車との価格差などもあり、すぐには普及しませんでした。

　そこで国土交通省が発表したのが「エコカー補助金制度」です。

「エコカー補助金制度」は、環境対策に優れた新車の購入を促して環境問題の改善へつなげること、また国内の自動車市場を活性化させることを目的としており、条件を満たした場合に一定額の補助金が支給されるというものです。また、支給額は車種ごとに上限額が定められていました。

　1回目の申請期間は申請期限である2012年6月29日に予定通り締め切られましたが、次の期限である2013年2月末の申請分は駆け込み需要が予想を大幅に上回り、5ヶ月前倒しで締め切られました。

　自動車市場はこの補助金制度によって大いに活発になり、この時期の日本経済をけん引するほどの流れを引き起こしたのです。

　また、現在は「エコカー減税」という制度で環境負荷の低いクルマの購入を促しています。

　この制度は適用対象車の条件を満たせば、自動車税、自動車重量税、自動車取得税が減税されるので、新車を購入する際には、どのクルマが対象車なのかをキチンと知っておきたいものです。

　さらに現在、エコカー減税とともに導入されているのが「クリーンエネルギー自動車補助金制度」です。

　クリーンエネルギー自動車（CEV）とは、電気自動車やプラグインハイブリッド車、燃料電池自動車、クリーンディーゼル車など、CO2の排出量をゼロもしくはガソリン車よりも低い一定の基準以下に抑えられているものを指します。

　また、このCEV補助金には、国の補助金と地方自治体の補助金・税優遇があり、車両価格から国の補助金と地方自治体の補助金を差し引いた金額が、実際の購入負担額となります。

　ただし、自治体によっては補助金制度を設けていない場合もあり、ほかにも申込も期間を過ぎていたり、条件が合わず対象外となることもあるので、減税や補助金を取りこぼしなく受けてクルマを買いたい方は、あらかじめ販売店に相談し、車種や購入のタイミングを吟味すると良いでしょう。