いま人気沸騰中の名車ぞろい! 「頭文字D」登場のホットなマシン5選-2ndステージ

あのレアキャラが乗っていたS15型「シルビア」

●トヨタSW20型「MR2」(小柏カイ)

速く走らせるには乗り手を選んだSW20型「MR2」

 今回、紹介する5台の中では唯一のミッドシップレイアウトなのがトヨタSW20型「MR2」です。MR2の二代目となり、初期は225馬力でしたが、マイナーチェンジで245馬力にアップしたハイパワーなターボエンジン搭載モデルをラインアップしていました。

 ルーフ構造には固定式の「ノーマルルーフ」と、中央だけバーが残る取り外し式の「Tバールーフ」の両方が用意され、後者は取り外し式のグラストップとなっています。当然ながらノーマルルーフのほうがボディ剛性は勝り、もちろん小柏カイが乗るMR2もノーマルルーフとなっています。

 SW20型MR2は1989年から1999年、つまり10年にわたって生産された長寿モデルですが、その間に4回のマイナーチェンジを受け、いわゆる「V型」にまで進化しています。

 作中に登場するMR2はパワーが上がったIII型、グレードはG-Limited、ボディカラーは「ストロングブルーメタリック」です。

 このMR2を運転する小柏カイは幼少期よりレーシングカートで走り込んでいたという設定で、カートでは必須である「左足ブレーキ」を駆使することで主人公の藤原拓海を苦しめます。

 さらには「インベタのさらにイン」という、下りのヘアピンカーブ内側をジャンプしてショートカットし、拓海を抜くという離れ業を見せますが、実際に行なったら着地の衝撃でクルマを壊すか、バウンドしてあらぬ方向へと飛んでいってしまう可能性もあります。

●日産S15型「シルビア」(東京から来た2人)

最後の「シルビア」として、いまも人気があるS15型

 作中では名前が登場することはない「東京から来た」とだけ称する日産S15型「シルビア」に乗った二人組がいます。

 たった一回の登場ながらも、その様子が頭文字Dファンに語り継がれる存在であり、彼らには「地方を小馬鹿にした」「自分のクルマとテクニックに必要以上のプライドを持つ」「スペックでクルマを語る」「理論が先行する」傾向があるようです。

 乗っていたのはシルビアspec.Rで、最高出力250馬力を誇る名機「SR20DET型」エンジンを搭載。2世代前のS13型シルビアに乗る池谷浩一郎とのバトルに勝利しますが、性能差を考えると「勝って当然」といえます。

 直後にはバカにしていた武内 樹の愛車「AE85型カローラレビン」(拓海のドライブ)に抜かれ、挙げ句は土手に乗り上げ自滅してしまうという自業自得な最後を迎えています。

 いかに優れたスペックのクルマに乗っても、そしてクルマを走らせるのは「人」であり、スペックだけが速さを決する要素ではないということを反面教師的に教えてくれる二人です。

 なお、このS15型シルビアは、それまでのS14型シルビアでは不評だった3ナンバーサイズのボディを5ナンバーサイズに戻したことが大きなトピックスでした。

 また、販売期間も3年と短かったためか中古市場での人気もS13型シルビアに続く高さで、spec.Rだと程度の良い個体で200万円を超える価格をつけることも珍しくないようです。

※ ※ ※

 頭文字Dは登場人物の人間模様のほかに、「運転技術」「クルマのメカニズム」に関しても見どころが多く、この漫画を通じてクルマに関する知識を高めたという人もいると思います。

 そのリアルな描写は、クルマ好きはもちろん、そうでない人も楽しめる作品といえるのではないでしょうか。

【了】

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