なぜ日産はセダンに注力? 日本で人気低迷続くセダンモデルの開発に力を入れる理由とは
スカイラインは2019年発売の新型モデルで復活なるか

一方、国内における現在のスカイラインの販売状況は芳しくありません。
現行型のスカイラインは、2014年4月に発売されましたが、その翌年の2015年度(2015年4月から2016年3月)の販売台数は、9699台となっています。
一方、同クラスのセダンとして知られるトヨタ「クラウン」は2015年度で4万3012台の販売台数を記録。このとき販売されていたクラウンは、2012年の登場後3年が経過していた14代目モデルとなります。
ライバル車に販売面で差がついている「スカイライン」について、かつて日産の販売店に勤めていた元スタッフは次のようにいいます。
「90年代までは、スカイラインといえば日産を代表するモデルでした。もちろん、毎月凄い販売台数を誇っていた訳ではありませんが、堅調な販売状況といえます。
しかし、11代目のスカイラインで、伝統の『直列6気筒エンジン』や『丸型テールランプ』などが廃止されたときにユーザーから不評の声が挙がりました。
その後、13代目(現行モデル)では、日産が海外で展開する高級ブランド『インフィニティ』のエンブレムがついたことや、ダイムラー製の2リッターエンジン搭載モデルが登場するなど、日本を代表するスカイラインからかけ離れたという印象をもったお客様も存在しました」
グローバル市場でセダンを充実させることが明らかになった一方、国内市場においてもユーザーのニーズにあったセダンを提供することが求められています。
【了】
Writer: くるまのニュース編集部
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