日本でヒットするかも!? 魅力あふれる海外専売車5選-トヨタ・日産編
日本では数が少なくなった本当のベーシックカー
●ダットサン「レディ・ゴー」
かつて日産が国内外にて「フェアレディ」や「サニー」「ブルーバード」で展開していた「ダットサン」ブランドは、一旦消滅してしまいました。
しかし、2012年に、ダットサンはインド、南アフリカ、インドネシア、ロシアなど、新興国向けブランドとして復活しました。
そのダットサンがインド市場で販売しているのが「REDI-GO」、読み方はそのまま「レディ・ゴー」です。大きなヘッドライトを持つ躍動感があるスタイルが印象的な、コンパクトなベーシックカーとなっています。
ボディサイズは全長3429mm×全幅1560mm×全高1541mmと軽自動車よりもひと回り大きいくらいで、エンジンは54馬力の0.8リッターと68馬力の1リッターと、どちらも直列3気筒です。
未舗装路の多いインドでも快適に走れるようにと、最低地上高を185ミリに高めたワイルドなスタイルで「ルビー」「ライム」といった、若者へと訴求できる明るいボディカラーを揃えていることも特徴です。
しかし、レディ・ゴー最大の特徴は、その外観ではありません。インドで「はじめてクルマを持とうと考える家庭」をターゲットとして開発されたため、戦略的な価格設定で、現地価格は26万7690ルピー(日本円で約42万円)からとなっています。
さすがにこのまま日本での販売はありえませんが、安全装備を充実させつつ日本の法規対応をしたとしても、かなり安価に抑えられるのではないでしょうか。
●トヨタ「プロエースシティ」
トヨタ「プロエースシティ」は、2019年春、欧州市場向けに発表されたばかりの新型車です。今回紹介するクルマのなかでは唯一の商用車ですが「アイゴ」同様にトヨタとPSAグループによる「各社でコストを分担し、より良いクルマを作る」という考えのもと開発されています。
車体は全長4400mmのショートボディと全長4700mmのロングボディが用意されています。インフォテイメントシステムも充実していて、8インチサイズのタッチスクリーンやコネクティッドサービスにも対応。
そのほか、アダプティブクルーズコントロール、交通標識認識システム、ヘッドアップディスプレイなど先進運転支援システムを搭載できます。
日本で商用車というと簡素なイメージがありますが、欧州に関しては、乗っている時間が長く走る距離も長い商用車だからこそ、充実した装備が与えられているのかもしれません。
外観についても日本の商用車とは一線を画すSUV的な雰囲気を漂わせています。
日本でクロスオーバーSUVテイストのミニバンとして販売すれば、新ジャンルを開拓できるかもしれません。
※ ※ ※
「隣の芝は青い」ではないですが、手に入らないとなると、それだけで魅力的なクルマに見えてしまいます。
逆に海外の人に日本専売車は人気がありますので、国を問わず心理としては同じなのかもしれません。
かつて海外専売車が日本で販売されたこともありますが、そう簡単ではなく、やはり法規対応がネックとなったようです。
とくに近年は安全装備や排気ガス規制が厳しくなっていますので、今回紹介したクルマを国内で販売するのは、かなりハードルが高いといえます。
【了】
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