クルマを運転する人であれば、一度は路肩にクルマを寄せて止めたことがあるのではないでしょうか。駐停車禁止ではなく、交通量も少ないのであればあまり迷惑になることもありませんが、そういった場所でもないにも関わらず駐車をする「迷惑駐停車」が日本各地で横行しています。

　とくに社会問題となりつつあるのは幹線道路での迷惑駐車で、高速道路を降りて一般道へ合流する際の「合流車線」には大型車などが列を連ねて駐停車しているシーンを目にすることがあります。

　大きな幹線道路ではほとんどの場所で駐停車禁止となっているので、堂々とクルマを停める人はあまりいませんが、幹線道路と並行して走っている合流車線に駐停車するのは違法ではないのでしょうか。

　そもそもあそこは一般道なのか、それとも高速道路の一部なのか。そして駐停車することは違法ではないのか。NEXCO中日本の担当者に話をうかがってみました。

ーー高速道路から続く一般道への合流車線はどういった道路区分なのでしょうか。

一般道と平行で走っている合流車線は高速道路の一部の場合もありますし、一般道に該当する場合があります。その道路によってケースバイケースなので、ハッキリどちらと断言することはできません。

ーーもし合流車線が高速道路の一部だった場合は駐停車することが可能でしょうか。

高速道路にある分流や合流部分での駐停車は禁止されております。よって、トラブルなどの場合を除いて駐停車することは違反行為に該当します。

ーーもし合流車線が一般道の一部だった場合は駐停車することが可能でしょうか。

一般道と平行で走っている合流車線が一般道だった場合でも、じつは「交差点の一部」に該当する道路です。そのため、高速道路か一般道路かに関わらず、合流車線に駐停車することは違反行為になります。

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　追突される危険性がある場所、そして他のクルマの通行を妨げる可能性のある場所でも迷惑駐停車は後を断ちません。なぜそのような場所に停めるのか。それは「ほかに停める場所が無いから」という結論になってしまうと思います。

　しかし、違法なことには変わりませんから、「少しなら大丈夫」「みんなが停めてるから大丈夫」という安易な考えは持たずに、交通ルールに則った行いを心がけてください。

　交通環境はルールがあるからこそ円滑に回っています。みんながルールを守らなくなってしまったら道路は無法地帯になってしまいますから、もし自分がそのうちの一人になっているとしたら、とても恥ずかしいことであると認識しましょう。
　
【了】