ガソリン車は嫌? ユーザーの約6割がガソリン車以外の検討経験あり
ハイブリッドカーや電気自動車をはじめとした「エコカー」に関するアンケートで、ユーザーの約6割が「ガソリン車以外のクルマを検討したことがある」と回答したことが分かりました。数あるエコカーのなかでは、いったいどんなクルマが人気なのでしょうか。
電気自動車への関心度はハイブリッド車と差が
世界初の量産ハイブリッド車としてトヨタ「プリウス」が1997年に発売されて以降、数多くの自動車メーカーがハイブリッド車を発売し、「電動車」を中心とするエコカー市場は拡大する一方です。
近年では日産「リーフ」をはじめとした電気自動車にも注目が集まるなか、電動車などのエコカーに関するアンケートで、ガソリン車以外の購入を検討した人の割合は約6割にのぼることが明らかとなりました。「反ガソリン車」ともいえる動きのなかで、もっとも人気のエコカーはなんでしょうか。
今回おこなわれたアンケートでは、「ガソリン車以外のクルマの購入を検討したことがありますか」という質問に「検討したことがある」と答えたユーザーの割合は58%にのぼりました。
また、検討したことがあると回答したユーザーに向けての質問で、どのような種類のエコカーを検討したことがあるか複数回答可で調査したところ、「ハイブリッド車」と答えたユーザーが42%ともっとも多く、次いで「電気自動車」(29%)、「ディーゼル車」(27%)という結果となっています。
クルマを所有している人と所有していない人に分けた調査結果では、両者に違いがあることも明らかとなりました。電気自動車の購入を検討した人はクルマ保有者が28%となっているのに対し、クルマ非保有者は33%と、5ポイント差がつく結果となっています。
ハイブリッド車の購入を検討した人はクルマ保有者で43%、クルマ非保有者で41%と2ポイントの差となっていることから、クルマを保有した経験の有無が、電気自動車への関心度の高さに影響を及ぼしていると考えられます。
アンケートでは、電気自動車により焦点を当てた調査もあわせて実施されました。
「電気自動車のカタログに掲載されている1回充電当たりの航続距離を知っていますか」という質問では、「知らない」と回答したユーザーの割合は69%にのぼっています。
また「どのようになったら電気自動車を購入しますか」という質問(複数回答可)では、「価格が手ごろになったら」が70%でもっとも多く、次いで多かった回答は「EVステーションが増えたら」(47%)という結果となりました。
他には「航続距離に不安がなくなったら」「好きな車種があったら」という回答も寄せられています。また「既に保有している」という回答も1%ありました。
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アンケートをおこなったパーク24株式会社は、ハイブリッド車に比べ検討ユーザーの少ない電気自動車の普及について、次のようにコメントしています。
「先日国土交通省と経済産業省から、ウェル・トゥー・ホイール(原油を掘る段階から車輪に至るまで全体の効率)も考慮した新たな燃費基準が提示されました。
これを達成するためには、新たに対象となった、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車(充電できるハイブリッド車)のさらなる普及促進が求められます。
普及にあたっては、購入しやすい価格の設定やEVステーションの増設だけでなく、車種の選択肢を増やすことも必要ではないでしょうか」
次世代エコカーのさらなる普及に向けてユーザーの意識を変化させるために、自動車メーカーのさらなる企業努力が求められています。
【了】
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