なぜ普及? ハイブリッド車20年で大衆車へ 新車の半数以上がHVになった理由
ハイブリッド車にこだわらない自動車メーカーも存在
そんななか、2019年6月現在でハイブリッドを設定していない自動車メーカーも存在します。
三菱は、OEM車(デリカD:2)や共同開発車(eKワゴン/eKクロス)を除く自社開発モデルにハイブリッドを設定していません。
ハイブリッドについて、三菱は次のように話します。
「元々、弊社はEV技術の開発に力を入れています。2009年7月に発売した、世界初の量産電気自動車『i-MiEV』やグローバルで多く売れている『アウトランダーPHEV』といったモデルがあるため、自社開発モデルにはハイブリッドを設定していません」
また、マツダもハイブリッドを設定していません。最近では、ガソリン・ディーゼルエンジンの開発に力を入れ、2020年以降には直列6気筒エンジンや電動化パワートレインのラインナップを明言しています。
マツダはハイブリッドについて次のように説明しています。
「マツダは、エンジンの効率改善や車両の軽量化など、クルマの基本性能であるベース技術を徹底して改良した上で、減速エネルギー回生システムやハイブリッドシステムなどの最適な電気デバイスを段階的に導入する『ビルディングブロック戦略』を採用していました。電動化する際には、より各システムを小型化して『マツダらしいクルマ』にするように計画を進めています。
また、ハイブリッドという点では、2013年11月に発売したアクセラにプリウスのシステムを搭載したアクセラハイブリッドというモデルが存在していました。
ただ、ハイブリッドシステムを搭載しただけでなく、『マツダらしいハイブリッド』として、ブレーキなどのチューニングを施していました」
※ ※ ※
三菱やマツダは、ハイブリッドという分野ではなく、その先をいく電動化技術のEV/PHEVといった分野に力を入れているようです。
世界的にみても、フェラーリやランボルギーニといったスーパーカーメーカーもハイブリッドやPHEVモデルを投入するとしています。
また、ポルシェも2020年に初の電気自動車となる「ミッションE」を日本で発売すると明言するなど、電動化の波は急速に広がっています。
いまや、国産自動車メーカーのお家芸ともいえるほどとなったハイブリッド技術は、今後どのような進化を遂げるのか注目です。
【了】
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