外環の新区間開通から1年 首都圏の交通量分散に効果はあった?

2018年6月2日に三郷南ICから高谷JCTが開通した東京外環道。開通から1年が経過し、外環道のみならず、周辺の首都高道や一般道のクルマの流れが変化しました。いったいどのように変わったのでしょうか。

外環道開通で埼玉~千葉の移動が格段と楽に

 東京・首都高速道路の外側を走る、東京外かく環状道路(通称・外環道)。その千葉側の「三郷南ICから高谷JCT(約15.5km)」が、ちょうど1年前の2018年6月2日に開通しました。

東京外かく環状道路 高谷JCT付近(2018年5月15日、撮影:中島洋平)

 外環道のこの区画は、常磐道や京葉道路、首都高速湾岸線(東関東道)を結ぶものです。この開通により、外環道は西側の一番端の関越道から東北道、常磐道を経て、首都高速湾岸線・東関東道にまで接続することになりました。(その間にいくつかの首都高の路線と接続しています)

 三郷南ICから高谷JCTは15.5kmと短い区間ですが、東京を囲む輪の東側の完成を意味する重要な開通となります。開通後における東京のクルマの流れは、どのように変化したのでしょうか。

 2019年1月に、国土交通省/東日本高速道路/首都高速道路が合同で発表した記者発表によると、外環道の東側の完成による交通量の変化は、外環道だけでなく、首都高、さらには一般道にまで広く及んでいることがわかります。

 首都高では、東北道から東関東道へ抜けるクルマの流れが大きく変わりました。従来は、都心部の首都高を経由していたクルマの約8割が、新しくできた外環道を利用するようになったのです。

 外環の開通より3か月ほど前にあたる2018年2月と3月に、首都高の「堀切JCTから小菅JCT」と「板橋JCTから熊野町JCT」がそれぞれ車線を増やして4車線になったこともあり、中央環状内側の首都高の渋滞損失時間は約3割も減りました。

 この区間の完成によって、千葉にあるバス会社(小湊鐡道バス)では「千葉~さいたま大宮線(ちばたまライナー)」のバス運行における所要時間が125分から90分に短縮したといいます。これにより同じ人数の運転手で1日4往復から6往復に増便することができ、利用者も2倍に増加したというのです。

 また、外環道に並行する国道298号線も2018年6月2日に開通し、市川・松戸間の地域が初めて4車線道路で結ばれました。これにより、埼玉から千葉に流れる一般道の流れも、あちらこちらでスムーズになったことが判明しました。松戸市付近の国道298号線や、6号の金町付近、国道14号の市川市内は、交通の流れが速くなっています。

 わずか15.5kmという短い区間ですが、環状線の東側の輪の完成で、関越道や東北道のある埼玉から東関東道の先の千葉までの移動が格段と楽になっただけでなく、都心部の首都高速や一般道も混雑が緩和するなど、大きなメリットが認められました。

外環道で新たに開通した区間はどんなかんじ?画像でチェック(8枚)

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1件のコメント

  1. 小手指在住、週2、四街道へ行きますが、大変楽に成りました、下手すると、小手指~所沢インター間463号の方が時間がかかる時がある、帰りは鼻唄混じりで帰れます、箱崎廻らない素晴らしさ、実感してますが 都心、横浜方面の方ご苦労様

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