次元が違う!総工費3000億円のテストコースで新型「スープラ」を激走 真の実力とは
日本では「SZ」で十分?
楽しいのは「守り」より「攻め」。そんなことからレーシングドライバーは、アンダーよりオーバーの方を好みます。スープラを下山テストコースでペースアップさせていくと、攻めたら至る所でテールスライドしてカウンターステア当てていくことになります。

これを「怖い」と思ったら「スープラは乗りにくい」という評価になります。運転に自信のある「男の子」はオーバーステアを怖いなどといわない。
実際、攻めなければナニも起きず、VSCを活かしておくと滑ったって立て直してくれるため危険も無いです。ということで、筆者(国沢光宏)も新型スープラを高く評価しておきます。
ただし、オーバーステアになったときのコントロール性がもう少しマイルドになったら一段と好ましくなると思います。
続いて、197馬力/320Nmの「SZ」に乗り換えます。パワー的にはこれで全く問題無し。むしろ日本の道路事情を考えたらちょうど良いかもしれません。
スープラを買って毎日の通勤などにも使おうと考えているような人なら、積極的にすすめたいと思うほど。ハンドリングはタイヤが細い分だけ限界速度落ちるものの、これで十分です。
最後は、6気筒340馬力の「RZ」。動力性能の高さについちゃ書くまでも無し。存分に速いです。興味深かったのがハンドリングで、パワーあるエンジンだとテールが流れる量のコントロールが難しくなるかと思いきや、逆でした。
タイヤの性能が高く、アクセルレスポンスも良いためだと思います。下山のテクニカルなコースで一番楽しめたモデルが「RZ」でした。
【了】
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。




















