「スカイラインGT-R」が数千万! 激しく価格が高騰している車5選

「スカイラインGT-R」はシリーズ全車が高騰

●ポルシェ「911」

この「73カレラ」は完全に投機の対象となってしまった

 ポルシェ「911」は1964年に初代が発売され、現在まで一貫してリアエンジン・リアドライブを採用するスポーツカーです。

 この911のなかでも1998年まで販売されたモデルが、世界的に価格が高騰しています。いわゆる空冷エンジンを搭載したモデルで、とくに限定販売されたものが投機の対象になったため、それに引きずられる形で空冷モデルすべてが値上がりしてしまいました。

 1973年に1500台ほど販売された「911カレラRS」は、完全にコレクターアイテムとなっており、アメリカのオークションでの落札相場は1億円台に達するほどです。

 また、1989年から1993年まで販売された「964型」は「RS」「ターボS」「スピードスター」「カレラ4ターボルック」など限定車が複数作られたこともあり、これらも著しく価格高騰しています。

 ちなみに日本においては、まだ価格高騰が始まっていないころに販売されていた空冷911の中古車が、欧米に比べて程度がよいこともあって、海外のバイヤーに目をつけられ相当数が国外へ流出する事態に。

 結果、国内の空冷911は軒並み価格が上がってしまいました。

●日産「スカイランGT-R」

「スカイラインGT-R」はシリーズ全車がプレミア価格になってしまった

 日産「スカイライン」の高性能モデルとして有名な「スカイラインGT-R」は、1969年に初代が発売されました。

 初代は「ハコスカ」とも呼ばれ、レースでの活躍は伝説にもなっています。当初は4ドアをベースとしていましたが、後に2ドアが発売され、1973年に2代目(ケンメリ)となりますが、これはわずか197台しか製造されませんでした。

 ここで、一旦スカイラインGT-Rの系譜は途絶えますが、1989年にR32型として復活します。そしてR33型、R34型になり、2002年に「VスペックIIニュル」と「Mスペックニュル」2台の最終限定車が出た後、生産を終了しました。

 そして、2007年に日産「GT-R」として再度その名が復活。この後スカイラインGT-R人気が再燃しますが、きっかけはアメリカといわれています。

 R34型までのスカイラインは、ほぼ輸出は行なわず、日本専売に近い存在でした。当然、アメリカに輸出されていません。

 アメリカでは中古車の輸入が制限されていますが、生産から25年経ったものはクラシックカーとして制限が緩和され、輸入できるようになります。そこで、日本専売だったR32型スカイラインGT-Rが大量に海を渡ることに。

 先のポルシェ「911」と同様に国内の中古車は数を減らし、価格が高騰。ハコスカ、ケンメリはもともと希少価値が高かったのですが、海外での人気が高まり、ケンメリに至っては数千万というのが相場になってしまいました。

 なお、R34型の「VスペックIIニュル」と「Mスペックニュル」も、程度がよい個体は新車価格の2倍以上の価格となっています。

※ ※ ※

 繰り返しになりますが、1980年代から1990年代のクルマの価格が高くなっています。

 人気の理由としては、この年式のクルマだと性能的にも現代のクルマに引けを取らず、普段の足として使える信頼性もそこそこあるので、実用的だということが挙げられます。

 それと、いまのクルマが失ってしまったものを持っているから、ということがあるのかもしれません。

【了】

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Writer: くるまのニュース編集部

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