なぜホンダ「N-BOX」売れ続ける? 軽メーカーダイハツ・スズキが超えられない理由とは
改良によってN-BOXは「無敵」の存在に
N-BOXがここまで好調に売れるのは、2011年に発売された初代モデルと、2017年に登場した2代目モデルが効果的に連携しているからです。初代モデルは、軽自動車で最大の居住空間と荷室を備え、抜群の実用性で多くのユーザーを驚かせました。水平基調のボディが採用され、ボンネットとルーフの長さの配分や窓の角度などが適度で、外観の見栄えが良いことも特徴でした。
2代目モデルは、人気を高めた初代モデルの特徴をすべて受け継ぎ、なおかつプラットフォームを刷新して、やや鈍さもあった従来の操舵感を自然な印象に改めました。
さらに内装の質感やシートの乗り心地は、軽自動車で最良の仕上がりという声も多いです。衝突被害軽減ブレーキをはじめとした先進機能で構成される運転支援システム「ホンダセンシング」も加わり、ミニバンと同等の安全性能も備えました。
「ホンダセンシング」には、軽自動車での採用例はまだ少ない車間距離の自動制御機能「クルーズコントロール」も含まれています。
このようにN-BOXは、初代モデルで最高の居住性と積載性、均整の取れた外観を確立させ、2代目モデルでは質感や乗り心地、そして多くのユーザーが関心を寄せる安全装備を軽自動車でナンバーワンの水準まで高めました。こうしてN-BOXは、最強の軽自動車に仕上がったのです。
今後の動向で注目されるのは、2019年の夏から秋にフルモデルチェンジが噂される次期型のダイハツ「タント」でしょう。タントはダイハツの最多販売車種なので、次期型はライバル車のN-BOXに絶対に勝たねばなりません。失敗すると、軽自動車の販売ナンバーワンメーカーというダイハツの位置付けまで揺らぎかねません。
そこで、次期タントはプラットフォームを新開発して安定性と乗り心地を向上させ、内装やシートの座り心地も大幅に改善するようです。現行タントの特徴は、左側スライドドアにピラー(支柱)を埋め込んだことでドア開口幅が1490mmまで広がることですが、このほかにもN-BOXやスペーシアにはない新しい機能を備えます。
そうなると、2020年発売と予想される次期デイズルークス&eKスペースも、N-BOX、次期タント、スペーシアに負けない機能を目指します。軽自動車は、ますます商品力を高めるので、普通車はそれ以上に力を入れないと、販売面で軽自動車に勝てません。
問題は、新車市場で軽自動車が占める販売比率です。現時点で36%から38%程度に達しており、もし今後40%を超えて50%に近づくと軽自動車の増税に繋がりかねません。そうなれば、クルマを日常の移動手段として使う地域の人達を困窮させてしまいます。
クルマの税金の話は、軽自動車と普通車が同じ次元で取り上げられることが多いですが、ふたつを分けて考えたうえで軽自動車の増税を防ぐ必要があるでしょう。
【了】
Writer: 渡辺陽一郎
1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。
パワーがもう少しあれば買いたい。
NBOX特にカスタムは外見は最高にカッコいいと思う!
しかし内装はタントカスタムの方が上質で品がある。
NBOXのメーターデザインが1番良くないね!
さらには収納boxのセンスも悪い。
最近の軽は、上位車種だと軽く230万円を超えるのでとても庶民には買えない。
なんとか程度の良い中古を、150万円前後で買うのが賢いと思う!
軽自動車?登録車より価格が高いと買う人も考えてしまう
病院への通院でNPO法人が使用のに乗っていますが、乗り心地は悪いですね。エンジンのフィーリングもガサツな印象です。内外装もデザイン、質感ともに良くはないです。やはり、スズキやダイハツの方が良いです。自分は昔からホンダは合いませんね。