強敵トヨタ「RAV4」の登場でホンダ「CR-V」は苦戦!? 宿命のライバル対決の軍配はどちらに
新型RAV4は世界初の4WDシステムを新搭載
4WDシステムについては、新型CR-Vはホンダとして最新の「リアルタイムAWD」を搭載していますが、注目すべきは新型RAV4です。
新型RAV4は従来から搭載されている「ダイナミックトルクコントロール4WD」とハイブリッドの「E-Four」に加えて、世界初採用の新しいシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が設定されましたが、これは同クラスのSUVにおいては他に類を見ないものといえます。
「ダイナミックトルクベクタリングAWD」では、走行状況に応じてリアのトルクを左右独立で制御する「トルクベクタリング機構」を採用することで、思い通りのままの旋回性能と悪路走破性を実現しました。
また、前後輪の車輪軸に世界初の「ラチェット式ドグクラッチ」を備えることで、2WDで走行する時には後輪に動力を伝達させる駆動系の回転を停止させて損失を大幅に低減し、燃費向上をはかる「ディスコネクト機構」を採用。これにより優れた走行性能を実現しています。
また、新型RAV4には、オフロード走行において駆動力や4WD、ブレーキを最適に統合制御し、路面状況に応じた走行支援を3つのモードから選択できる「マルチテレインセレクト」というシステムが設定されているのもポイントです。
舗装路でのドライブフィールは、新型RAV4、新型CR-Vともに快適性が高く、素直な操縦性を実現しています。なかでも、新型CR-Vは軽快さや俊敏性を追求した乗り味であるのに対し、新型RAV4は応答遅れを払拭しながらも、よりゆったりとリラックスして運転できる味付けとなっています。
燃費についてハイブリッドモデルは、新型RAV4の4WDが20.6km/L、2WDが21.4km/L、新型CR-Vの4WDが20.2km/L、2WDが21.2km/Lと、新型RAV4が若干上回ります(いずれもWLTCモード)。
ガソリンでは、新型RAV4の4WDが15.2km/L、2WDが15.8km/Lと、ハイブリッドの約4分の3といったところでしょう。
新型CR-Vのガソリン車は、JC08モード燃費のみの公表となるため、WTLCモード燃費を採用している新型RAV4と直接比較できないのですが、4WDの5人乗りが15.0km/L、7人乗りが14.6km/L、2WDが15.4km/Lから15.8km/Lとなっています。
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新型CR-Vはすでに欲しい人の手には行きわたったのか、販売的には一段落した印象ですが、強敵である新型RAV4の出現によりさらに苦戦する可能性があります。
新型CR-Vは新型RAV4に対して価格帯が高めなことも不利になることには違いないでしょうけれど、新型CR-Vのデザインはやや海外色が強すぎるような気もします。
その点では新型RAV4のほうが日本人にも受け入れられやすそうな雰囲気を持っているように感じます。よきライバルである2台の今後の動向に注目していきたいと思います。
【了】
cr_vのモーター最大馬力が 大幅に間違ってます 正確な記事を書いて下さい。
くるまのニュース編集部です。ご指摘ありがとうございます。 訂正いたしました。