なぜこだわる?「水平対向」のスバルと「ロータリー」のマツダ、エンジン開発にかける思い

水平対向エンジンを組み合わせた電動化の鍵はトヨタ?

 同様に、独自のエンジンにこだわり続けるメーカーとしてスバルが挙げられます。スバルが生産しているのは「水平対向エンジン」です。

ピストンが向かい合っている水平対向エンジン

 水平対向エンジンの特徴は、一般的な直列エンジンでは垂直に設置されているピストンが、水平に寝かされて左右に配置されていることです。

 ピストン部分の動きがボクサーの打ち合いに見えることから、ボクサーエンジンとも呼ばれます。

 現在、スバル以外で4輪車に水平対向エンジンを搭載しているメーカーは、ドイツのポルシェのみです(例外としてスバルとトヨタの共同開発車『86』が存在)。

 1966年に発売された「スバル1000」に搭載されて以降、スバルは水平対向エンジンの開発・生産をおこなっています。かつては直列エンジンのクルマも生産していたものの、現在スバルが自社生産しているモデルはすべて水平対向エンジン車です。

 スバルはなぜ水平対向エンジンの開発を続けるのでしょうか。スバルはこう説明します。

「水平対向エンジンは、スバルが考える理想のパワーユニットです。水平かつ左右対称に配置されたピストンが、互いの慣性力を打ち消し合うことで、振動の少ないスムーズなエンジンフィールを提供します。

 また、スバル独自の4輪駆動システムとして『シンメトリカルAWD』がありますが、このシステムの特徴は水平対向エンジンを含めたパワートレーン全体が、エンジンと同じく左右対称に、かつ一直線上でレイアウトされているということです。

 このレイアウトは4輪にバランスよく荷重がかかるため、タイヤの接地性をしっかりと確保できます。

 水平対向エンジンと、それを核としたシンメトリカルAWDは、『どんな道や環境でも、乗る人すべてが変わらない安心と愉しさを感じられる』というスバルの理想を叶える、独創的かつ合理的なコアテクノロジーなのです」

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 さまざまなメーカーがクルマの電動化を推し進めているなか、スバルは水平対向エンジンというアイデンティティを守りながらどのように対応していくのでしょうか。

 その答えのひとつとして、同社の「XV」や「フォレスター」に搭載されている「e-BOXER」があります。これは、モーターをシンメトリカルAWDに統合したマイルドハイブリッドシステムで、クルマのレイアウトの良さをいかしつつ、加速時にモーターアシストがおこなわれることが特徴です。

 また、アメリカで発表された「クロストレック(日本名:XV)」のハイブリッドモデルは、クルマへ直接充電できる「PHEV」タイプとなっていますが、ハイブリッドシステムはトヨタの技術を応用しています。

 ここから、今後の電動化の道筋についてスバルが独自の戦略を持っていることがうかがえます。

 マツダとスバルの両社には、独自ノウハウを継承しつつ時代にあわせたモデルの開発を継続していくことが望まれるところです。

【了】

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