ホンダが小型車復権へ本気! 新型「フィット」2019年10月発表を社長が公表! その狙いとは

次期型フィットのスペックは? 現行型の特長も交えつつ予想

 外観のデザインも予想してみましょう。すでにスパイショットが出回っているため、ここから予想することができます。基本的には現行型に似ていますが、フルモデルチェンジですから各部の形状がすべて変わることは確実です。

気になるホンダ 4代目フィットの詳細を予想(写真は3代目フィット)

 まずフロントマスクは、同社のSUV「CR-V」のようにボリューム感のある顔立ちとなることが予想されます。現行フィットはヘッドランプが切れ長の形状ですが、ヘッドランプをしっかりと見せてインパクトを強めるデザインとなるでしょう。

 ボディの側面は、現行型と同じワンモーションフォルムです。ボディをひとつの塊として見せる手法で、ボンネットからフロントウインドウ、ルーフにかけるラインが直線的に繋がります。

 フロントピラー(フロントウインドウ両脇の柱)は大きく寝かされ、斜め前方には現行型と同じく三角形のサブウインドウが装着され、視界に配慮した設計となるでしょう。次期型ではサブウインドウのサイズが少し拡大されそうです。

 ボディパネルの見せ方も変わるでしょう。現行型はボディの前側から後部にかけて、ドアノブの下側を通る太いキャラクターラインが入れられています。次期型はこれを省き、ボディパネルの面に豊かな表情を持たせたものになるでしょう。

 これは近々マツダが発売する「マツダ3」、あるいは「CX-30」に似た手法ともいえ、大人っぽい熟成された外観になります。

 このほか、運転支援システム「ホンダセンシング」の機能も、進化する可能性があります。

 車体のパッケージングについても予想します。フィットの歴代モデルは、燃料タンクを前席の下に搭載することで空間効率が高められていることが特長です。そのため荷室の床が低く、後席を落とし込むように畳むと広い荷室が出現します。

 後席の頭上と足元空間は、ミドルサイズのセダン並みの広さを確保していますが、大きさは5ナンバーサイズで全長は4メートルを切っています。コンパクトで視界がよいことから混雑した街中や駐車場でも運転しやすく、全高が1.55メートル以下なので立体駐車場も使えるなど、実用性の高さが美点です。

 この優れた実用性は、次期型にも継承されるでしょう。とくにコンパクトなサイズと優れた視界は重要です。視界の優れた運転のしやすいボディは、周囲に潜む危険の早期発見にも繋がり、事故防止に役立って安全性を高めるからです。

 価格については不明であるものの、前述した販売店の担当者は次のようにいいます。

「コンパクトカーは海外市場を含めて競争が激しいので、性能を高めながら価格は割安に抑えねばなりません。最近はホンダセンシングを装着したこともあり、フィットの価格は1.3リッターのノーマルエンジン車でも売れ筋グレードでは160万円を超えています。次期型の価格は、せめて据え置きにしてほしいです」

 ※ ※ ※

 電動化を推し進めるホンダは、先進技術の投入は肝いりの新型モデルからと考えるでしょう。そこでコンパクトかつグローバル展開を図る次期型フィットは、その第一弾を飾る上でうってつけだといえます。

 追加モデルで成功した日産「ノートe-POWER」を横目に、「ホンダからも新しい電動化モデルがもうすぐ出るよ!」と、秋に出る次期型フィットを早々にホンダのトップが公言したのは、3代目フィットは少々失敗した感があるので、この4代目フィットにかける意気込みもあるのかもしれません。

【了】

期待の次期型はどうなる? 歴代フィットを写真で見る(12枚)

まさか自分のクルマが… 高級外車のような超高音質にできるとっておきの方法を見る!

画像ギャラリー

Writer: 渡辺陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。

1 2

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

1件のコメント

  1. FIT1,FIT2,FIT3と引き続き乗ってきた。FIT1はそれまで乗ったヴィッツに比べて、圧倒的に広々していて、走りも良かった。FIT2はIMA方式ハイブリッドだったが、プリウスの足元にもよらない燃費だった。走りは悪くなかったが、真夏の信号待ちでエアコンが動作しないのですぐ室温が上がった。これで嫌になった。次のFIT3は5回のリコールがあり、I-DCD方式がこなれていなかった。その後、メカを取り換えてもらい、燃費はそこそこ良くなり、アクアと大差ないと思っている。高速走行では27kmぐらい走る。さてFIT4は2モータi-MMDになる。これはプリウスやアクアや、ノートePowerを凌駕する燃費を出すのは当たり前だろう。走行音も静かで、加速も良く、燃費最高であれば大ヒット間違いなし。大いに期待している。インサイトに装備しているチェンジボタンを採用してほしい。エアコン類の操作は、丸ツマミの方が、タッチスイッチより使いやすい。ぜひホンダセンシングと合わせて使いやすいツマミやレイアウトを期待している。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー