ハイパワーこそ正義だった時代 昭和のDOHCターボ車5選

日本で発売された新型スープラも始まりは昭和から

●三菱「ギャランVR-4」(1987年)

ランエボ誕生以前、最強のセダンだった「ギャランVR-4」

 1969年に発売された初代三菱「ギャラン」はラリーにも投入されたスポーティなモデルでしたが、2代目からミドルサイズカーへ移行したことで、1978年にデビューした軽量コンパクトボディの初代「ランサー」にモータースポーツ活動の主軸が移ります。

 1970年代後半には、すっかり「大人しいセダン」のイメージが定着していたギャランですが、国内外のラリーで活躍した「ランサーEX ターボ」が販売終了となった1987年に、世界ラリー選手権に参戦することを前提にした「ギャランVR-4」が発売され、高性能セダンに返り咲きます。

 搭載するエンジンは、2リッター直列4気筒4バルブDOHCインタークーラー付きターボの「4G63型」で、直列4気筒エンジンとしては過去最高の最高出力205馬力(ネット)を発揮。

 同時期に発売された8代目日産「ブルーバード1800SSS ATTESA」が175馬力でしたので、大人しいエクステリアからは想像がつかないほどの動力性能を誇っていました。

 さらにマイナーチェンジを繰り返し、最終仕様では最高出力は240馬力に到達。ギャランVR-4は後に続いた「ランサーエボリューション」シリーズの源流であり、現在では少数となった国産ハイパワー4WDセダンの元祖ともいわれています。

●トヨタ「スープラ3.0GT」(1986年)

スタイルもパワーも若者の憧れだった「スープラ3.0GT」

 1978年にデビューした初代「セリカXX」(輸出名:スープラ)は、2.6リッター直列6気筒エンジンを搭載した、北米市場を意識したクルマでした。

 2代目は直線基調のボディに「ソアラ」と同じ2.8リッター直列6気筒DOHCの「5M-GEU」エンジンを搭載し、「国産200km/hオーバーカー」(市販車では180km/hでスピードリミッターが作動)の仲間入りを果たします。

 しかし、3リッターV型6気筒ターボエンジンを搭載し、230馬力(グロス)を誇る3代目「フェアレディZ」には動力性能では及びませんでした。

 そこで、1986年にセリカXXから輸出名と同じトヨタ「スープラ」に車名変更を伴うモデルチェンジを行ない、最高出力230馬力(ネット)を発揮する3リッター直列6気筒DOHCターボの「7M-GTEU型」エンジンを搭載する「スープラ3.0GT」が登場。

 ロングノーズでスタイリッシュな3ドアクーペは、低速トルクも大きく市街地でも快適に走れるなど、スポーティかつオールマイティなモデルでした。

 市販車をベースとした「グループA」と呼ばれるカテゴリーのツーリングカーレースにも参戦するなど、高性能をアピールし、若いファンを獲得します。

 そして一旦途絶えたスープラの系譜でしたが、2019年に17年ぶりとなる復活を遂げて、新たなスープラの歴史が始まりました。

※ ※ ※

 現在のターボ付きエンジンは、緻密な制御によって自然吸気のようなフィーリングで、ターボの存在を意識させないくらいに進化しました。

 一方で、昭和の終わりのころのターボ車は、まさに「ドッカンターボ」といわれるほどパワーの出方が急激で、むしろ乗りにくいはずなのに、それを楽しいとさえ錯覚させる魅力がありました。

 いまのクルマは高度に進化して、環境性能を担保しながら高い動力性能も発揮しますが、個性という点では昔の方が印象に残ったモデルが多かったのかもしれません。

【了】

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