なぜ中古車屋でラーメン提供? 二足のわらじでミシュランガイド掲載まで至った経緯とは
2018年秋、グルメ関係者をざわつかせるニュースがありました。鳥取県の中古車販売店で提供されるラーメンが、ミシュランガイドブックに掲載されたのです。一躍全国から注目を集めた中古車販売店のラーメン店「ホット・エアー」の店主に、開業に至った経緯や味へのこだわりなどを聞きました。
中古車屋でラーメンを提供するに至った経緯とは?
鳥取県の中古車販売店「ホット・エアー」は、ラーメンの提供も行うことで一躍有名になったお店です。2018年秋には、タイヤメーカーの「ミシュラン」が出版するガイドブック「ミシュランガイド」にも掲載され、話題となりました。
なぜ、中古車販売店で美味しいラーメンが提供されることになったのでしょうか。
「ミシュランガイド」は、フランスに本拠地を置く世界的なタイヤメーカー「ミシュラン」が発行する、レストラン情報を中心としたガイドブックです。
1900年8月にタイヤの使い方や修理法、そして駐車場やレストランの情報などを載せたフリーペーパーとして配布されたのが始まりで、いまでは世界的なグルメ本のひとつとして知られています。
日本では2007年の東京版から発売が始まり、その後さまざまなエリアのガイドが登場しています。
「ホット・エアー」は、「ミシュランガイド 京都・大阪+鳥取2019」のビブグルマンの部門に掲載されました。ビブグルマンのビブとは、ミシュランのもこもことした白いマスコットキャラクターの愛称。星は付かないものの、コストパフォーマンスが高く、十分満足できる味を提供しているおすすめの店が選ばれます。
同誌に掲載されたラーメン店は、京都と大阪で8店。鳥取県内ではホット・エアーのみという快挙でした。
ホット・エアーを経営する吉田克己(よしだかつみ)さんは、もともとクルマの販売店で働いていて、その後独立して中古車販売店を開業します。しかし中古車販売だけで十分な利益を得られるか、と考えてラーメン店との二本柱で運営することを決意したそうです。
独立にあたって中古車の販売については問題なかったものの、吉田さんには飲食業界の経験がなかったため、ラーメン店の開業に対しては周囲も心配していたそうです。最初はネギを刻むことさえうまく行かない状態からのスタートでした。
その後スープなどの試作を繰り返し、2015年には現在の業態となります。美味しいラーメンを提供するクルマ屋さんとして地元で知られる店になりました。
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