なぜバカ売れ? 日本で影薄いセダンが世界最大級の中国市場で人気な理由とは
セダンだけじゃない! 中国で人気の車種たちを紹介
中国において人気のカテゴリーはセダンだけではなく、SUVもセダンとほぼ同じシェアを占めています。まだ道路の舗装率が低いエリアもあることから、最低地上高の高さや悪路走破性の高さもSUVの人気の一因です。
SUVの中でもとくに販売が好調な車種が、長城汽車の「ハヴァル H6」。ハヴァルは長城汽車のSUV専用ブランドで、若者向けの魅力的なSUVを数多くラインナップしていますが、H6はその中でも人気が高く、SUVカテゴリーでは断トツです。
汽車之家のユーザー評価によると、ハヴァル H6は快適性、外装デザイン、そしてコストパフォーマンスの点で高い評価を受けています。
セダンやミニバン以外では、ミニバンも中国で売れているクルマのカテゴリーですが、中でも人気の高いクルマが上汽通用五菱の「宏光」です。
宏光は中国で最も売れているMPV(ミニバン)で、上汽(上海汽車)と通用(ゼネラルモータース)、そして五菱(五菱集団)の3社による合弁会社で製造されています。
1.2リッターと1.5リッターの2種類のエンジンをラインナップしており、日本円で約70万円から約110万円という安価な価格もあって、販売実績は好調です。
じつはこの「宏光」は、日本はもちろん中国、アジアで絶大な人気を誇る漫画「頭文字D」が公式キャラクターに起用されていて、これによって中国での若者層からの人気が高まったともいわれています。
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このように日本と中国で市場は違えども、多様化するユーザーのニーズに応えたいという自動車メーカーの願いは、万国共通といえるのかもしれません。
【了】
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
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